おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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楽天テクノロジーカンファレンス 2008

2008.12.20 追記
楽天さんからお礼のお手紙とともにレポートページのURL が送られてきたのでちょこちょこ追記してトラバしました。ドラ娘さんについても言及されております (^^)

いやいや、非常に刺激的な会であった。
楽天の杉原さん、三木谷さん自身も言っていたが、楽天といえばテクノロジーよりもビジネスの会社、というイメージが強かったが、こういう形で Openness、コミュニティへの貢献を明確にするというのは非常によいことだと思ったよ。

んで、最初にネタバレしておくと、

id:hyoshiok さん、楽天テクノロージーアワード金賞おめでとうございます!」

開会挨拶 by 杉原章郎さん (楽天株式会社 取締役常務執行役員開発部長)

  • 楽天はこの10年技術を中にしまってやってきた
  • でもそれじゃいかんじゃないか。ということで 2007 年に舵を切って、第一回のテクノロジーカンファレンス開催。今年で第2回
  • 第一回からの継続した目的は楽天のテクノロジー紹介
  • 今回から、OSS コミュニティへの寄与と参加、というものも加わった
  • それもあって、今年は無線LANの設置、写真撮影・動画配信などなんでも可にした。よりオープンなイベントになったと思う

基調講演「グローバル/オープン時代のエンジニアライフ」by まつもとゆきひろさん (楽天未来研究所フェロー)

先に感想を述べておくと、実績がない人の口から出たら、そりゃそうだね、で終わる話かもしれないが、まつもとさんだけに厚みがあるなと。
非常に刺激的でした。

なんといっても「ニコニコ力」に超賛同。
オイラの個人的目標に「どんなに忙しくても悲壮感 (必死さ) を出さない」というのがあるんだけど、ああ、あのまつもとさんと common sense を持ってるんだ、と思ったらすごく嬉しくなった。俺の戦略間違ってないんだなと。

エンジニアを取り巻く環境の変化

この激変する環境のなか、エンジニアとしてどう生きればいいか?
新たなる安住の地の可能性を提示したい。

最後に残る壁
  • 言語・文化
  • 情報格差
  • 差があるということは位置エネルギーがある。
    • そこからエネルギーを取り出すエンジニアになれれば
    • タイムマシンビジネス:先進的なところから言語・文化の壁を乗り越えて情報を取ってきて、自分のところに落とすことで (自分の世界では) 人より先を行く
リスクテーク = チャレンジ
    • 周りがどんどん変化していつづけている現状、変わらずにいることそのものがリスクである
    • したがって積極的にリスクを負って変わらなければいけない
    • そのための一つの手段がオープンソース
最新技術の実用化
  • 停滞したらエンジニアはダメ
(自分自身の) 価値の創造
  • 自身の価値を会社に決めてもらっちゃダメダメ
  • ラストマン戦略 = 「この人に聞けば大丈夫」という人になること
    • そのために(1):「いつもニコニコ」
      • しかめっ面してたら話しかけられにくい
      • ニコニコしてたら質問もされやすい
    • そのために(2):「コネクション」
      • 本人が全部知っている必要はない
      • 人脈、検索能力、知識体系
      • これらを全部得られる場が「勉強会」
      • オープンソース = 人の集まり + 情報の集まり = コネクション

(例) まつもとさんは2007年で38回、2008年で28回(11月時点)で講演の依頼があった。

これはまつもとさん自身の技術が優れているわけではなく*1Ruby の力!

世の中はグローバル&オープン
  • 情報の性質を無視することはできない
    • 情報の性質とは?
      • コピーがタダ
      • コピーされても情報は失われない
      • つまり製造原価はどんどん下がる。囲い込みは無意味
  • エンジニアにとって重要なこと:価値創造と差別化

招待講演「... Rubinnovation ...」 by 最首英裕さん (RBC会長)

ごめんなさい、詳細なタイトル忘れちゃったんです (^^;)

  • ぶっちゃけ中身は概ね RBC (Ruby Business Commons) の宣伝
  • RBC、活動は面白いと思うんだが、ちょっとなんか複雑な感情があるなあ>オレ
  • 官 (というか地方自治体) が Ruby に注目してる話はちょっと面白かった。OOo でもそんな話があったね。OSS のサポートを地元企業に落とすことで地場産業を活性化するとか。

カーネル読書会番外編:ディストリビューション大集合 moderated by よしおかさん

以下のオープン(コミュニティベース:非商用)ディストリが一同に介していろいろ話すという会。

よしおかさんの構想がいつ始まったのかは知らないけれど、オイラが最初にこの話を聞いたのは、今年の OSC Tokyo/Fall の翌日、Novell でやった openSUSE のコミュニティマネージャ Zonker さんのセミナーで、やまね (id:henrich) さんが「コミュニティ同士の交流みたいなのは考えられないか」みたいな質問をしてて (記憶違いならすみません)、そのあとの懇親会でよしおかさん、松本さん、やまねさんが「ぜひやりましょうよ!」って言ってるのを聞いて、あー、すげー楽しそう、それ絶対面白い、そう思って、この日がくるのを楽しみにしていたのであります。

期待通り、非常に盛り上がって楽しかった。

強いて言えば、もっともっと質疑応答の時間が欲しかったですね。
きっと、あそこにいた人たちは、あそこでパネラーのみなさんが話していたような苦労話やらなんやらを聴いて、「俺たちにできることない?」って思いをすごい持ってたと思うのです。できることなんかほとんどないオイラだって感じてたんだから、もっともっと多くの人が思っていたに違いない。
そういう思いをなんか引き出してみるとすごく面白かったんじゃないかなー、なんて。

が、これはすごく面白かったから付け加えた贅沢というもので、非常に満足のいくイベントでした。


集まったディストリは:

でございました。

各ディストリ自己紹介 Lightning Talk

ドラ娘こと永田さんがアシスタントについてスタート。
5分たったらドラが鳴り響き問答無用で打ちきられるという非情なプレゼン、それが Lightning Talk。
生ドラ娘さんを見られて&ドラの音を聴けて感動しました。

とりあえずみんなドラ鳴らしすぎです。ていうかドラ聴きたくてわざとやってねーか?

  • CentOS by 平 (htaira) さん
    • CentOS には JP Project のようなものはなくて、平さんがリリースノートのなどなどをやっている
    • 2004 年に CentOS 3 としてリリース
      • なんで 3 からかというと RHEL と合わせただけ
      • コミュニティ主体のエンタープライズソリューション
      • Long Time Support
    • RHEL - Fedora のような親子関係はないが、横のつながりを持って動いている
    • 現在の最新は CentOS 5.2 で 2007年4月リリース。そろそろ5.3が出る。
  • Debian by やまね (Henrich) さん
    • すべてのプラットフォームにフリーな OS を!が目標
    • あと d:id:naruoga:20081113:1226540320 とかにいっぱい書いたので省略 (笑)
  • Fedora by 関根 (tsekine) さん
    • 元々は Warren Togami が始めた ”Better Red Hat” プロジェクト
    • 個人向けディストリビューション展開にビジネスとしての限界を感じた Red Hat が、代わりのプロジェクトとして取り込んだ
    • Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の Cutting Edge
    • 最近日本だとちょっと落ちぎみかも?
      • Fedora-ja のサイト落ちてても誰からも報告なかったし……。
      • でも海外の ML は非常に活発。
    • この間 Fedora 10 が出ました。
  • Gentoo by 松鵜さん
    • 日本人の Developer は二人しかいません。少数精鋭?
    • そもそも Gentoo とは?
      • 由来はペンギンの名前 (小さくてすばしっこい)
      • 小型軽量を目指す Linux Distribution
      • BSDPorts っぽいパッケージシステム (ソースからコンパイル)
      • だからプラットフォーム依存性が低い!
      • バージョンに区切りがない
      • ついこの間までインストーラがなかった (Geek 向け?)
  • Momonga by 佐貫さん
    • Kondara プロジェクト消滅後プロジェクトが立ち上がった Momonga
    • ところがなかなか物が出ない
    • ついつい手伝いに行ったらいつの間にメンバーに
    • 特徴
      • 日本人のための日本人によるディストリ
      • RPM ベース
      • Fedora 互換 (ただし、ベースが Fedora というわけではない)
      • 開発者が使いたいデバイス/ソフトウェアから対応していく
      • いかなる情報ルートよりも 2ch の方が早かったり (^^;)
  • SLAX-ja by 羽鳥さん @ 小江戸らぐ
    • SLAXSlackware ベースの LiveCD ディストリビューション
    • ファイル形式:squashfs + LZMA & aufs
    • KDE 3 ベース
    • SLAX-ja プロジェクトのきっかけ
      • そもそも Live CD を使って見たかった
      • でも Knoppix は日本語化ちょっと大変そう
      • そこで SLAX の存在を知る
      • Slackware の PJE の日本語化ノウハウが使えるんじゃ?
      • →やってみたらできちゃった!
    • ということで開発者は羽鳥さん一人だそうです (^^)
  • openSUSE by 松本さん
    • ドイツ生まれの S.u.S.E 社の作った Slackware ベースのディストリ
      • 今は RPM ベース
    • S.u.S.E が Novell に買収された後、個人向けディストリビューションopenSUSE として分離
    • なんかいろいろ雑用を手伝ってるうちにメンバーになっちゃった
    • しまった、松本さんの話は過去になんども聞いてるからメモとってないです (><)
  • Ubuntu by 吉田さん
    • ご存知 IT 成金 Mark Shuttleworth *2 が「Debian が自分の思い通りにならないんだったら派生ディストリ作っちゃえ」といって作ったディストリ
      • 金があるのは Mark と Canonical だけです
      • 別に Ubuntu というプロジェクトが金あるわけじゃないです
    • 最近大人気でやたらメディアとかにも取り入れられてます
      • でも話題に登ること=いいことではありません
      • 変なユーザも確実に増えてます (^^;)
      • やたら Debian と仲悪くしたがる人が多いです
    • 半年に一回のリリースが売り
      • でもスケジュール第一で、バグ入ってても出しちゃいます
      • Debian みたいに RC バグ全部潰してから出そうとかやってません
  • Project Vine by 松林さん
    • もともと Slackware PJE メンバーが中心
    • 日本人のための日本語が真に使いやすいディストリが目標
      • CD 一枚に納めること
      • 最初は大学・高等教育関係者が多かったので日本語 TeX がちゃんと使えること
      • 基本思想は安定指向
      • VL Gothic は Project Vine の成果の一つ (代表の鈴木さんに拍手!)
    • もうじき次期バージョン
      • x86_64 対応
      • でも「安定指向」というポリシーは変わりません
フリーディスカッション
  • そもそもいろいろディストリあるのって何で?
    • 羽鳥さん:だって楽しいし。楽しいと思うものを作る。
    • やまねさん:二つメタファがあって、一つは料理店。一つの素材で自分のいいと思うものを作る。もう一つは格闘団体。分裂抗争を繰り返し今に至る。いずれにせよ Linux というものにいじっていい自由があるから、選択の自由が生まれて、ハッピーだと思う。
  • そもそもディストリビューションとの関わりは?
    • 松本さん:40になってパソコンを始めようと思ったときに、どうせ何も分からないところから始めるんだからと、WindowsMac を飛ばしていきなり Linux を始めてしまった*3。最初は Vine だったのだけど、SuSE というのが Live CD というのを始めたということで使ってみたら、ヨーロッパ産なのに日本語になってる。すごい。「惜しむらくは IM がないことだね」と ML にポストしたら、中の人から「次のバージョンで入るから楽しみにしててね」って帰ってきた。感動。そして今に至る。
    • その他、面白そうだからいじってたらいつの間に派 (だいたい Localization がきっかけの人が多いっぽい)、口を出したら「じゃあやって」といって引き抜かれた派、などなどがいた。
  • 翻訳とドキュメンテーション
    • 吉田さん:Ubuntu 8.10 のリリースノート翻訳に与えられた時間は40秒しかなかった。英語版の最終更新がギリギリまでされていたため。
    • 関根さん:Fedora は常時人手不足なので Red Hat の人が Fedora への貢献という形で訳している。リリースノートも大体 RH の人。
    • Vine/Momonga:ユーザと開発者が近いので、upstream のドキュメントはあまり翻訳しない。逆にプロジェクトページとかリリースノートは日本語で最初に書かれるので、英語に翻訳して出してみたら、IRC でちょこちょこ問い合わせがくるようになったりした。
  • ライセンスについて
    • できるだけ OSI ライセンスを使おう
    • IPA フォントはなぜ独自ライセンスだったか?
      • 一言で言えば大人の事情
      • 官は慣例主義なので、前例がないことはなかなかできない
      • OSI ライセンスで自由に配ると、民業圧迫だとかいろいろ言われる
  • 開発者の育成
    • Debian は勉強会を継続的にやっていて、そこから人を一本釣りしたりしている。
    • OSC などで学生さんをスカウト
    • 昔は割と基本的な、面白そうなことが残ってて「あ、ここやる」ってできたけど、今はみんな揃ってしまって地味に見える仕事しか残っていないので、新たに始めるのが大変
    • ユーザが増えれば開発者は増えるか?
      • 小さなコミュニティの場合は真
      • メジャーディストリの場合、知名度が増えれば変なユーザや間違った知識も増えるので、必ずしもそうとは言えない。
  • ネット文化の変化
    • ML というのは Feed するという行為にまずは能動的なアクションがいる。しかし後は流れてくるのを見ていればいいだけなので、質問に答える側は楽。
    • Web フォーラムは気軽に書けるが、例えば Ubuntu の場合一日40エントリぐらいたつので、クリックして中を覗くとかとてもできない。答える側にはやさしくない。
    • ML やフォーラムではなく、Blog に文句や間違った解決策や変な理解 (例えば「Ubuntu すげーからもう Debian いらねーじゃん」とか) を書かれてしまうことが多い。間違いや誤解の再生産も多い。
Q&A
Q
The Linux Foundation がやっている LSB (Linux Standards Base) という活動はコミュニティベースディストリにも役立つのか?*4
A
ファイル名の命名規則とかそういうつまらないことを悩みたくないので、そういうことは決まっていた方が嬉しい。(平さん)
A
標準というのはもちろんあった方がいい。その標準が妥当なものであれば、したがった方がみんな幸せになると思う。(やまねさん)
Q
仕事や家庭のある中で、どうやってコミュニティ貢献の時間を捻出しているのか? 会社から業務として認めてもらう、というようなことは?
A
仕事の中でチャンスがあったら使う、ということはやった方が楽。ただ、業務にしてしまうといろいろ大変。(平さん)

三木谷社長への公開質問 intervied by 安武弘晃さん (楽天株式会社 取締役常務執行役員開発・編成統括本部長)*5

創業当時から楽天を技術の面で支えてきた安武さんが、昔話から今に至るまで三木谷さんをインタビュー。
三木谷さんはビジネスの人、ってイメージだったし、もちろん実際ビジネスの人なんだけど、非常に面白かった。技術者あがりのウチの社長の話より面白いかも知れない (苦笑)。

Q
楽天をどうして立ち上げようと思ったのか?
A
銀行を辞めて IT でなにかやろうと思った。ただなにをやるかは決めていなかった。最初 INKTOMI を NTT に紹介して検索サイト goo を立ち上げるとかをやっていた。そしてネット通販というものにビジネスの可能性があると思った。そこで海外の会社を買おうかと思ったが、自社開発に切り替えた。なぜか。技術は車のエンジンのようなもの。エンジンも作れないような会社ではダメだ。
Q
楽天立ち上げのころ、三木谷さんが「C言語の本を見繕ってきてくれ」と言われたので本屋に行って9冊ぐらい買ってきたら、翌朝には6冊ぐらい「もう読んだよ」と言われたのを覚えている。プログラマでもないのに、なぜプログラミングを学ぼうと思ったのか?
A
やはり経営する身としてエンジニアと共通に会話できる言語をもっていなければならないと思った。そうでないとビジネス判断もできないから。
Q
ローンチスケジュールはかなりタイトだったと思うが、無謀だとは思わなかったか?
A
技術のことは分からないが、シーズはあるからいけるはずだと思った。またサービスの基本がサーバにあるということは、不具合があったらすぐこちらで直せるということ。これにはすごい可能性を感じた。だから、とにかく Quick Launch することが大事だと。
Q
ついにこのあいだ会員数が5000万人を突破したが、ここまで成長して変わったことは?
A
サービスが巨大になったことで新規機能の Launch が重くなった。しかしこれはアーキテクチャグループというのを社内において、アーキテクチャ面をみるような取り組みをしている。また巨大になったことにより社会的責任も大きくなった。例えば1時間サーバがダウンしたらその間に何億というお金が動く可能性が止まるということ。ただしすべてのサービスをノンストップ運用を目指すのは非常にコストがかかる。サービスのレベル分けは必須だと思う。
Q
Globalization については?:
A
世界的潮流としては、本社なし(レノボなど)、テレビ会議、サービスの M17N 可などが考えられる。
Q
エンジニアに期待することは?
A
これまでのエンジニアは戦略のインプットに対して成果を出すことを求められていた。しかし Internet の世界は陶芸のようなもの。作っては壊し直していくことが大事。それにはエンジニア個々人が自分の関わっているプロダクトの Onwership を明確に持ち、その商品がどう利益を創出しているか、考えてほしい。ビジネスマインドを持って企画・戦略を持ち込むぐらいの気持ちが欲しい。
Q
設立10年目のIT企業が研究所を持つというのは極めて異例だと思うが、楽天技術研究所の設立については?
A
エンジニアにビジネスマインドを持てというのは言ったが、それでもやはり現業でいっぱいいっぱいになりがち。イノベーションは別のところでやりたい。また優れたエンジニアを抑えたいというのもある。
Q
これからのトレンドは?
A
iPhone に代表されるモバイルデバイス。それからマルチメディアキャスティング。これにTV局がどう反応するかで世界は大きく変わると思う。それから楽天は金融、物販、コンテンツを一手に抑え、それを共通のポイントで縛るというビジネスモデル。これは非常に強い。

ここからは会場から。

Q
エンジニアはビジネスを知れというが、具体的にどうすれば?
A
普段から自分のプロダクトに興味を持つ。技術だけではなく、どうやってそれが利益を創出しているのか。また営業の人と話すチャンスを多く持つ。
Q
このテクノロジーカンファレンス自体、去年の写真撮影禁止、ネットにもつながらない、ブログにも書いてはダメ、という Closed なやりかたから、一転して今年は非常に Open になった。その理由は?
A
楽天という会社は非常にビジネスの会社というイメージが強いが、実は技術もこれだけやっているんだというアピールをもっと積極的にすべきだと思った。それと社会貢献。
Q
これから10年どんな会社にしていきたいか。
A
まずは海外進出。(...あとは聞き取れなかったっす...)
Q
規模が大きくなったことで変わられたことは?
A
あまり変わっていない。もっと大企業の社長らしくしろと言われることもある(笑)。ただ、既存産業が既得権を守るために、ネット産業を潰しにかかってきているところがある。そういうところに対して先頭だって立ち向かっていかなければいけない、そういう責任は出てきたと思う。

楽天テクノロジーアワード

今年から新設された、楽天OSS 界への貢献者を選出して賞を送るというイベント。
金賞・銀賞・Ruby 賞からなる。

ある程度のお年の方ならお分かりかと思いますが、金・銀・パールではございません。金・銀・Ruby でございます。
さて、気を取り直しまして……

って、いやに冷静にセルフツッコミやってた司会進行のお姉さん萌え。


Ruby 賞は笹田さんと、えーと、あと学生ベンチャーさん。名前メモるの忘れちゃったよ(2008.12.20 追記:http://www.rakuten.co.jp/event/techconf/2008/award.html:楽天さんのページに書いてありました。Preferred Infrastructure さんだそうです)。

銀賞はこの書籍↓。

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

[24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ?スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

金賞は、前述のとおり我らが? id:hyoshiok こと吉岡さん!!!

まったく個人的な思い入れだけど、もともとコミュニティに入っていこうと思ったのは、たまたま知り合いがパネラーだという理由で見に行った今年の Linux World Expo のパネルディスカッションでよしおかさんがすげー男前な発言をバンバンしてて、それで一発でファンになって、ブログ読むようになって、そこに勉強会とかコミュニティとかめっちゃ面白いぜってな話がたくさんあって、じゃあ何か出てみようって OSC Tokyo/Fall 2008 に出たのが最初なので、よしおかさんの受賞はオイラにとってもむちゃくちゃうれしいのだ。


その後の懇親会も食事もゴーカでよかったけど、30人以上集まった二次会の楽しかったこと!
みんながよしおかさんの受賞を喜んでて、とってもいい感じでした。


最初このイベントの案内を聞いたとき、いやー、だって楽天でしょ? って気持ちがなかったとは言わないが、そんな気持ちを払拭する素晴らしいイベントであった。
来年もぜひこのレベルを保って欲しいです。
いや、きっと保ってくれると信じてます。期待してますよ、楽天さん!

参加者のみなさん、おつかれさまでした!

*1:いや、十分優れていると思いますが……

*2:綴りを確かめようと Wikipedia で調べたら、自己資金で宇宙に行った二番目の人、らしい。いや、そういう人がいることは知ってたが、実は Ubuntu/Canonical 創始者とつながらなかったのです。

*3:松本さん、男らしすぎです。

*4:上がっていたのでちゃんと聞きたいことを聞けなかった。ホントは、LSB っていうとどうしても TLF のメシの種って感じで商売がからんでもにょもにょって感じなんだけど、フリーディストリにも役に立つものなのか、またどうすればより役に立つものにできるのか、みたいなことを聞きたかったのだ。

*5:よしおかさんのブログ を拝読してお名前が分かりました。ありがとうございました。>よしおかさん