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おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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tobe-tobe vol.7 (とべとべ; 東京 Basic Technology 勉強会) の Ustream 映像を拝見して

元々は社内勉強会だったのが、社内から(紆余曲折あって)羽ばたいた東京 Basic Technology 勉強会こと、とべとべ

能書きばかりで実行力に乏しい当方としては主催の Kwappa さんの行動力には常々関心していたところ、GLT (については過去なんどか述べたのでリンクなどは省略 ^^;) のご縁で桐蔭横浜大学の特別講義と言う形で二時間みっちり行うとのことで、Ustream で記録された二時限分の講義をしっかり拝見させていただきました。のでだらだらと感想などを。

# ほんとは行きたかった or Ust 生で見たかったんだけど、残念ながら 1 月からの累積欠勤50日超の俺にはそんな贅沢は許されていないのです (T_T)

全体を通して

まあとりあえず私がぐだぐだ書く前にkwappaさんのブログ見に行ってもらった方が早い気がする。ということで見ておくんなまし。

  • Kwappa さんは少しあがってるかな? とも見えたけど、基本的には終始落ち着いていて、資料見っぱなしではなくて学生さんにも話を振ったりしてうまいなあと思った*1。ほんとーにおつかれさまでした。
    • 強いていえば、話のなかで学生さん指しちゃうとかして、発言引っ張り出したりすると面白かったんじゃないかなーと思う。
  • できればカメラはプレゼンにもっと寄ってほしいなぁと思った。もちろん SlideShare で見られるんだけど、指差したりするところも見たいので*2
    • 撮影担当は tsuyoshikawa さんだよね? お疲れさまでした。
  • なおこのような特別講義を積極的に行っている yamaguchiintlab さんも素晴らしいと思います。拍手拍手。

【第一部】プログラマとしての基礎
「研修担当者に聞く、学生のうちに学ぶべきこと」

スライドにもありましたが、この内容は Kwappa さんが各種勉強会や Twitter で知り合った研修担当者(これは研修を本業にしている人ということだけではなく、OJT で教育担当をしたことがある人なんかも含む) からアンケートを取って、その生の声に Kwappa さんの考察を含めて投げつけるという題材。

えー、私も新人教育の担当はなぜかやたら多くやっていて、その話長いよ? ってところもあるのですが、私にはお呼びがかからなかったので (^^;) この場でだらだらと書きます。

IT 業界に就職するって?

私、前から思っているのですが、この手の話で「IT 業界に就職する」ということは何を指すのか前提を明確にして話している人って少ない気がするんですよね。多分喋ってる当人には当たり前過ぎるからだと思うのですが。

  • つまり、まず業態もいろいろあるでしょ。
    • 私がいるみたいなある程度おっきなメーカとか。
    • ソフトハウス、しかも受注型か自社開発か派遣型か。
    • 富士通NECのようなベンダーもある。
    • ゲームメーカなんてのもあるよね。
  • 仕事だっていろいろある。
    • プログラマ一つとっても、PCソフトなのか、組み込みなのか、単なるローカライズ屋さんの可能性もあるよね。あと基盤技術とか、フレームワークの開発とか、エトセトラエトセトラ。
    • スティングエンジニアとかもいるよね。
    • シス管とかも立派な IT 職ですよね。
    • 外資だったら Localization ってのもあるかもしれない。
    • 俺の仕事、技術調査・戦略立案ってのは IT なのか? プランナーと言えばそうだけどお金の話はしてないしな。

で、なにが言いたいかって言うと、

  • 我々が単純に「IT 業界へ就職するには」と言う話をするときには、概ねプログラマとしておまんまを食うことを想定している
  • しかし例えば安定を求めて弊社のような一部上場企業に就職した場合、実際の配属が IT 職になるとは限らない
  • 分野が違うプログラマになれればラッキーで、営業やサービスになる人だっている

という当たり前のことを忘れているか、知っていても言わない人が多いということです。


いや、だから何? ってわけじゃなくて、ただなんとなく。

ウチの会社はまあ大きい会社なので大卒を数十人とか取るんですけど、そのなかでウチの部署を志望する奴なんか誰もいない。ウチってそういう部署なんですよね。
そういう中で新人研修やってきて、まず最初に言わなきゃいけないのは「ウチの仕事も案外面白いよ、面白いと思えるまではまずはやってみようよ」って言葉で。
あとでも出てくるのですが、「面白いと思うこと」はエンジニアの重要なスキルなのですが、それの範囲をどこまで広げることができるか、その重要性について語ってほしいし私は語りたいと思うのです。


さてと、長い前置きはおいておいて。

感想

これは私の個人的センサーにひっかかった内容に私が思ったことを付け加えたものです。Kwappa さんや、Kwappa さんのインタビューにお答えになったみなさんの回答を反映しているわけではありません。それは一次情報に当たっていただき、ここはあくまでも私の考えを書くところだと思ってください。

  • 今回の特別講義に来てる時点で確認する必要はないと思うのですが、「君たちは自分たちを高めるのにプライベートタイムを使う覚悟はあるか、ないなら君たちには未来はないよ」とガツンと言いきっちゃってもいいとオイラなんかは思います。
    • もちろんプレゼンの端々にそれに近い言葉は出てくるし、そこまで過激に言うかどうかは私と Kwappa さんの性格の違いもあるしね。
  • 学生に期待するレベルとして「プログラミング言語を一つ習得しておくこと」というのがよくある回答らしいのだけど、「プログラミング言語を習得する」とは具体的にどのレベルを求めているのかしら。
    • 例えばオイラなら、C しか知らないなら K&R の「Unix インターフェース」以外の練習問題は全部鼻歌まじりで解けるレベルかなって思うけど。もっと単純化すれば関数ポインタの効果的な使い方を知っているレベルとかかなぁ。86 のアセンブラが読めればなお望ましいけど。
    • そもそも今ってプログラミング言語ってフレームワークと表裏一体だったりするから、どこまでが言語の知識でどこまでがそうじゃないかが難しくないかなぁって思うのです。
  • yamaguchiintlab さんのC言語講座の講義時間からプログラミング言語の習得に必要な時間を割り出して、そこから企業でのプログラミング言語研修が十分な時間を割いているか、否、だから自己学習が必要、というロジックは非常に説得力があってよかった。
    • でも MIT の連中は SICP を一年でやってたんだよな (^^;)。
  • 「質問力」重要。これは非常に賛成。しかし:
    • 一つは質問される側のヒューマンスキルもある。忙しいオーラを背中に出しまくってたら新人は気後れするってば。通りがかりに「どう調子は?」とか声をかけてあげるとか工夫しようね。>研修生を持つ方々
    • 「ここまで調べて来たけど分かりません、教えてください」という質問の仕方をしよう、専門用語で言うと「ググレカス」……笑った。確かに質問の前に調べることは大事。
      • でもさ、今の若い子ってすごく「検索力」が落ちてる気がするのね。ぶっちゃけ彼らが丸一日PCに張り付いてググっててもロクな答えは出ない。でもある程度スキルがある人間なら10分で答えにたどり着く。
      • その違いってなにかとずっと考えてたけど、結局「検索に使うキーワードをどれだけ持ってるか」ってことなんだよね。あたりまえだけど。
      • のでオイラとしては学生諸君に勧めたいのは「たくさん本を読め」ということなのだ。本にはインターネットに比べると非常に低い検索機能しかないので、たくさんの本に風を通して、どんなことがどの本に書いてあるのか、というキーワードを溜め込んで欲しい。大学には立派な図書館もあるし社会人に比べるとヒマもある。ネットだけでなく本も読もうじゃないか。
  • 「メモを持て」……いたたたた。俺はメモを持たない悪い社会人です。その代わりこうやってブログ書いたり社内のDBに書いたりします。プライベートな場所にはあまりメモは取りません。ま、そういう人もいるってことで。
  • なんかの文脈で企業の研究部門に配属される云々の話が出てたと思うのだけど、研究部門に配属されるかは能力云々じゃなくて運の要素が大きいというのが個人的感触。あとは産学協同で学生時代からその研究やってたとかね。
  • 「エンジニアは技術を好きになってください」。いい言葉だ。染みるねぇ。
    • ただ一点補足しておきたいのは、好きになる「技術」をあまり狭くすると不幸になることがあるかもしれない。単に「好きになる」のではなく「好きになる技術を磨く」、つまり博愛主義を目指すとより幸せになれる気がする。まあ完璧は無理だけどさ。


第一部はこんな感じでした。おつかれさまさま〜。


【第二部】勉強会の基礎
「実践的IT勉強会参加術」

第二部はうってかわって「勉強会に出よう!」というお話。
しかしこの話はいろいろなところで絶えずされているのになぜ学生の参加者が増えないのかというところで、たまーにいらっしゃる学生さんにちょこちょこ聞いてみたら、

「学生とはときに猛烈に貧乏である」

という理由が厳然としてあるということらしい。
ので、そこをどう Hack するかというのを期待して聞いてみました。

感想などなど

例によって個人的感想なので Kwappa さんの思いそのままではないですよ〜。

  • IT 勉強会に参加するメリット:「社会人と交流できる」
    • それはそうなんだけど、まずはそれはごく特殊な勉強会 (グループワークの類をやったりとか、人数が非常に少ないとか) を除いた、数人のプレゼンターと大多数の聴衆、という形式では「勉強会の枠内では」成り立たないですよね。
    • だから懇親会が重要になる。
    • 多分相手が学生さんだから「社会人と交流できる」という言い方をしたのだと思うけど、より一般的にすれば「立場や背景がぜんぜん違う人と交流できる」ってことだと思います。
  • 「手を動かそう」というのはいいですね。聞いただけだと散逸してしまうので、すぐにやってみるというのはよいことです。特にプログラミング系の勉強会などでは。
  • 懇親会に関してなのだけど、
    • 懇親会 = 飲み会という発想は止めてもいいんじゃないかと思う。今の若い子たちは飲まない人も多いし。お酒ってやっぱ高いし。1時間ぐらいノンアルコールで懇親会して、2次会からアルコールとか、そういうやり方もありだと思う。
    • 主催者が学割を設定してなかったらこちらから言えって鼓舞は……できる人もいるだろうけど……多分そういう人はこのプレゼン聞く前からガンガン勉強会行ってるんじゃないかな (^^;) 学生時代のオイラならとても言えませんでした。ムリっす。
    • もちろん主催者は学生を優遇すべしというのは賛成なんだけど、すでに十二分に主催者側が持ち出しをしている例を数件見ていると「学生はタダにしろ」と単純には言えない私がいます……。なら「タダで参加できる方法を考えたい」ですね。アイディアはないですが……。
  • 人見知り解消セット(名札+個人名刺+あれば Poken) はナイスネーミングだと思います。Kwappa さん++
  • 個人名刺って案外高くついたり、Moo カードなんかだとクレカ必須だったりするので学生さんには敷居が高いのかなぁとおもったりなんだったり。
    • 人見知り解消セットに入れるだけなら、その場で PoGo で作ってあげるサービスとかできるけど、ニーズあるかなぁ?
    • オイラが昔やった必殺技で「百均メッセージカードでマジックで手書きしてその場で渡す」ってのがありますが、かっこいい名刺を作れなくて「名刺ないんで……」でその場で忘れられちゃうより、そういうなりふりかまわない手段をとった方がいいと僕は思います。
  • Poken は id を交換することで「情報の可変性」を実現しているところがミソだと思う。
    • つまり紙の名刺は情報の定着が起きる。渡した瞬間、その渡した名刺にかかれた情報で定着する*3。上書きするには再度名刺を渡すしかない。
    • Poken で id を交換した場合は、メールアドレスやブログの場所が変わったら書き換えれば自動的に向こうにも反映された形で見える。
      • となると「変わったよ」って Notifier が欲しいよな。


それ以外にもいろいろ興味深い話がありましたが、あまりダラダラ書くのもアレなので。
Kwappa さんをはじめとする関係者のみなさま、参加されたみなさま、おつかれさまでした&楽しいお話しありがとうございました!

*1:ギャグはところどころ滑ってたけど。あるいは社会人らしき人にしか受けてないとか ;-P

*2:関係ないけどコミュニティでプレゼンやるといっつも差し棒かレーザーポインタが欲しくなる。できればグリーンのレーザーポインタがいいなあ。高いんだよなあ。誰か買ってくんないかなぁ。

*3:まあ、この「情報の定着」が紙の一つの特質であって武器になりうるとオイラは考えているのですが。