おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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コミュニティで知り合いを作ること

専門でもなんでもないこと(でも好きなこと)を与太話でへろっと書いた方が読者が多いことで、ブログの方向性を見失いがちなおがさわらなるひこです。みなさんこんにちは。

こないだ OSC Tokyo 2009/Fall がありまして土曜日に行って参りました。このネタはそのブログの中で書こうと思ってたんですが、独立させることにしましたよ。

そのときは知り合いと一緒にちょこっとブース一緒に回ったんですが、「なんで部屋ごとに知り合いがいるんですか? すごい顔広いですね」ってビックリされました。いや、別に私が特別じゃないと思うんだけど……。
本人がスゲー(スゴいハッカーだとか、スゴい全裸だとか)のでいつのまにかスゲー知り合いがたくさんいる人はいるでしょう。
しかし私はぜんぜんスゴくないと思うので、同じようにスゴくない人のために、私がやってることをさくっとメモっておきます。

一言でまとめちゃえば

自分に色をつけよう

ってだけなんですけど。

コミュニティのイベントに行く

「その最初の一歩が難しいんじゃーい」って声も聞こえてきますけど、行かなきゃ知り合いは増えないので、そこんとこをどう解決するかは一旦起きまして、まあとりあえずイベントに行かんことには話は始まりません。

で、だいたいどこのコミュニティもニューカマーを渇望しているので、イベントに行けば暖かく受け入れてくれますから、そうすれば自然と知り合いは増えていきます。

懇親会には参加しよう

家庭の事情、金がない、などなどあると思いますが、特にセミナー形式のイベントの場合、相互交流が起きませんので、交流としての懇親会は必須になります。1時間でも、乾杯一杯でもいい、参加しましょう。

個人的には、あんまりよくばって名刺配りまくるより、同じテーブルの人とディープに話し合った方がいいんじゃないかな、と思う。営業さんじゃないんだから名刺の枚数には意味がない。

自分の Profession と Interest をはっきりさせる

私はどこのコミュニティに行っても「プリンタの人」で知られているみたいです。こうやってラベルがつくのは覚えてもらえるという意味で非常にありがたい。
まあプリンタの人、みたいなレアアイテムはなかなかないでしょうから、「会社で運用系やってて、その関係で仮想化に興味があります」とかもっと噛み砕くといいんじゃないでしょうか。

趣味の世界も同じで、プログラミングそのものよりもプログラミング言語が好き、特に変なプログラミング言語が好き、とか、デジタルガジェットが好き、とか、とにかく名刺交換だけでは得られないラベルをつけてみんなに覚えてもらうことはすごく大事だと思います。勉強会と関係のない趣味、私の場合はカヤックですが、例えば自転車とかカラオケとか子育てとか、そういうのもガンガン表に出して自分に色をつけましょう。

おまけで言えば

コミュニティのイベントが、あきらかに自分の Profession や Interest と外れている場合があります。そういうイベントの場合、「なんで今日参加しようと思ったんですか?」と聞かれることが多いですが、それは別に「お前みたいな奴が来るイベントじゃねーよ帰れ」って意味ではなく単なる好奇心なので、素直に答えればよいと思います。「面白そうだったから」「xxさんのセミナーだけ聞きにきた」とか。

が、可能ならば、やっぱり自分のラベルにひもづけられる理由があった方がいいんじゃないかなーと思います。
例えば私が Web 系のイベントに参加したときの決まり文句は「Web とモバイルがあれば紙いらないじゃん、って感じになりがちだけど、紙にはたくさん可能性がある。だから Web vs. 紙、じゃなくて、Web と紙がコラボすることでなんか面白いことってできないだろうか。そういうことを真剣に一度議論してみたくて、それでひょこひょこ参加してます」みたいなことを毎回言ってます*1

質問しよう

日本人は質問力が弱いと言われますし私も感じます*2

だからどうどうと手を挙げて質問しましょう。最初は気後れしますが大丈夫です、変なこと聞いたとしても誰も獲って喰いやしません。さっきも書きましたがコミュニティはニューカマーを大事にするので、勘違いした質問をしてもわざわざ咎め立てする人はいないと信じます。

しつこいですが、可能ならばこれも、自分のラベルに紐付いた質問ができるとよりよいですね。

インパクトがある個人名刺を配る

個人名刺をつくりましょう。その中にブログや Twitter の id を書きましょう。もらった名刺に Twitter の id があったら即フォローしましょう。ってのは当たり前なので、もう一歩進んで。

例えば似顔絵を入れたり、紙に凝ったり(半透明紙とか手漉き和紙とか)。
Moo Card は今はもう普通になっちゃったのでインパクトって感じはないですがスタイリッシュなのでいいですね。仕事名刺と一目で区別がつくし。
とにかく特徴ある名刺を出せば、次に会ったときに「あーあの名刺の人ね」って思い出してもらいやすくなります。

私の場合は Polaroid PoGo で決まり。

Polaroid インスタントモバイルプリンター PoGo ブラック CZJ-10011BB

Polaroid インスタントモバイルプリンター PoGo ブラック CZJ-10011BB

あらかじめ JPEG でデータ作っておいて、その場で「その場であることが分かる」写真とって、メールで送って、PC で加工して、Bluetooth で投げる。その場で名刺がにょろにょろ出てくるのもインパクトあるし、まさにその日その場所だけの名刺なので、どこのコミュニティで会ったか思い出してもらいやすいです*3

Poken もいいけど……けっこうみんな飽きちゃって電池切れたまま放置って人多くね? みんな CR1632 買っておこうよ (^^;)

暑苦しく語る

まあさっきのとかぶるっちゃかぶるんですが、自分の理想とする世界、自分の思い、そのためになにをしたいか、というのを暑苦しく語りましょうよ。

「会社の文化を変えたい。もっとオープンにしたい。」
だから社内で仲間を増やして、オープンであることが会社にとって如何に得であるかの利を上位層に訴えるとか、ときには裏口からこっそりやって既成事実をつくるとか*4

「Desktop で Linux を成功させたい。」
だからコミュニティで印刷の話をしたり、標準化活動したり、ML フィードして印刷関係の issue をおっかけたりしてる。

「でも Win / MacUbuntu が加わっただけ、という世界は嫌。」
だからユーザでもないのに openSUSE Weekly Newsletter の翻訳したり、openSolaris の勉強会いったりしてる。

とかあるじゃないですか。
語った言葉はその人の色になるわけですから、「あーあんとき暑苦しく語ってた奴ね」とでも思ってもらえればいいのです

反応する

イベントに参加したら、主催者やスピーカーに見えるところ (tweet でもいいしブログでもいいから) に「楽しかった、ありがとう」とまず言いましょう。

そして可能ならブログなどの長文がかけるところにもっと詳細な感想や印象に残ったことを書きましょう。

余談ですが、私なんか「Linux ユーザーが openSolaris のことにブログで触れてくれるだけでありがたい」って感謝されましたからね。

まとめ

つことで、別に大したことやってないでしょ?
でもたった1年で、いろんなとこ行くと「プリンタの人」といわれ、ぼんやりしてると質問を急に振られ、行くイベントもどんどん増加していくということになっておりまするです。

だから私が特別なんじゃなくて、コミュニティってそういうもんなんじゃないかしら? とにかく新しい人は受け入れてもらえるんだから、怖がらなければいいだけだと思う。

一つだけ私が言えるのは、色は持っておいた方がいいですよ、ということだけです。色がないと覚えてもらいにくいですから。


あーん、さくっと書くつもりがまた長文になってしまった。ごめんして。

*1:まあ純然たる Web 屋さん向けのイベントに私が行くことは滅多にないですが、Web 屋さんが比較的多いイベント、ってのはあります。

*2:セミナーなんかで質疑応答の時間にだれも質問しないくせに、休憩時間にこそこそ講師のところにいってぐちゃぐちゃ話している奴むかつくんだよなー。

*3:余談ですが Ubuntu 9.10 で Bluetooth のスタックが変わったらしくデータ送ると化けちゃって印刷できません。早く治らないかなー。壊れたかと思ってもう一台注文したら、Windows からは出ることに気づいて愕然とした次第。だれか一台いる?

*4:場合によっては態度を硬化させるだけのときがあるので要注意。