【仮】 LibreOffice Conference 2012 Berlin
発表してきましたよっと。
The Next Step of LibreOffice non-English Local Communities - LibreOffice Conference 2012 from Naruhiko Ogasawara
いろいろおもしろい話を聞いてきたんでそこら辺もレポしたいんですけど、とりあえず自分の発表の概要と、プレゼン中にもらった質疑応答など。
発表内容
まあ大したことじゃなくて、
- デスクトップな FLOSS って、エンドユーザーが技術のことがわからないことも多いし、「おまいら FLOSS 使う以上英語勉強せい」っていうのもしんどいから、ローカルなコミュニティって重要だよね
- そんなわけで日本の LibreOffice コミュニティの現状を紹介するよ
- うまく行ったことはみんなでシェアしたいな
- うまく行かなかったこと、まだできてないことについては、うまく行ってる人たちがいたら教えてね
って、それだけなんですけど。
成功体験としては次の二つ。
- はがきサイズサポート (コードコミッターの誕生)
- UI 翻訳の質の継続的改善
一つ目は実のところローカルコミュニティの成果というよりグローバルの成果だという側面も大きいんですけど、その後のトークの関係もあって、「ローカルな要求は十分ローカルコミュニティで定義を固めて、ローカルで実装する」って道ができた事例として紹介。
二つ目は最初は「3.6.1 の UI 翻訳率 100% 達成ってことを考えてたんだけど、どうもうまくシェアできる成功要因がないなあということで引っ込めました。んで、代わりに考えたのが「変更に対して大胆になりましょう」ということで、翻訳の質の向上に地道に取り組んできたこと。これはローカルコミュニティがそういう議論を許容する土壌であるという成果として十分と思いました。
まあ、一生懸命考えた割には反応薄かったんですけど(^^;、最初に「うまくいったこと」をシェアしないとなんかイヤな感じなのでー。
これからの課題として挙げたのは:
- アウトリーチ (未だに OpenOffice に負けてるのはちと悲しい)
- コードコミッター育成とローカルな機能の実装
- ローカルに報告されたバグのトリアージとレポート
- ローカル QA
あたり。
もらったコメントとして印象に残ってるのは:
- ローカル QA については Global の Project ML で議論してるからよかったらそのスレ読んでちょ
- アウトリーチについては文教で使ってもらうという手があると思うけど、そういう方向はやってない? オープンネスや選択の多様性の自由を教えるのは教育としても重要だと思う。
- LibreOffice はデフォルト設定で日本語通るの? → YES。そうなんだ。いいなー (by サウジアラビアのみなさん)
といったあたり。他にもいろいろ意見もらって、私としてはまあ満足なディスカッションができたんだけど、緊張してたせいか、あんま覚えてねーや。公開される予定のビデオ見たら追記します。
最後に T シャツ争奪戦でじゃんけん大会もできたし、よかったよかった。
……おっと、もうお出かけの時間だ。いてくま!