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おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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SD2012年10月号の印刷特集について自分が言及するときの補足

んー、えーと、d:id:naruoga:20120917:1347893502 の続きというか補足です。

私は定期的に自虐モードに入るのはご存知の皆様も多いと思うのですが、それについて「SDの印刷特集だって、結局誰も読んでないし……」みたいなことをいうことについて、あのーえーと、要は、言い訳をしておこうかと。

あの特集は本当に読まれていないのか?

当然統計取ったわけじゃないですし読者の声というのも雑誌の投稿欄で知るしかないのですが:

  • 前職の知り合いに聞いても知ってる・知らないが大体半分ぐらい
    • 好意的/否定的問わず反応をくれたのは一人ぐらい
  • 知り合いは読んでる人は「読んでるよ!」と反応はくれたけど、それは知り合いだからねえ。
  • イベントなどではじめましてした人に「SD10月号の、Chefの特集やってた号の第二特集が印刷特集だったんですけど」っていうと、そうだっけ〜みたいに首をかしげられることが多い
    • けど、これは自分の自虐補正が働いてる可能性は否定できない
  • 雑誌の投稿欄で「普段使ってる印刷の裏側にこんな仕組みが動いてるんだと思うと興味深かった」的なことを書いて下さった方がいて、これはマジで嬉しかった

てなとこですねー。

で、何が不満なわけ?

知り合いはまあ義理で読んでくれるかなって気もするし、そもそも私が普段から印刷面白いし!って言ってるの100万回ぐらい聞かされてるから、じゃあどんなもんか読んでみるかって思う人もいるかなあって感じる。そういう意味ではフィードバックが比較的好意的*1 だったのは有難いことです。

じゃあ、何が不満なのか?

前のエントリからの引用ですけど:

これはもう本当に繰り返し繰り返しいろんなところで訴えているのですけど、プリンターベンダーおよびプリンター技術者だけが印刷技術・印刷環境を気にかけていればいい時代は終わりつつあり、今はアプリケーションレイヤ、ネットワークエンジニア、その他のエンジニアが手を取り合って新たな世界を作っていくときなのではないかと思っています。

ということが最初にあったわけですね。

で、ぶっちゃけ、SD さんの想定読者さんって、印刷なんか一ミリも縁がない人じゃないですか。多くが Web 系、インフラ系で、印刷なんてビジネスとしてもサービスとしてもオワコンだと思ってる。そういう人。私の思い違いなら申し訳ないけど、まずはそこをスタート地点にしましょうよと。
その上で、編集さんと話したのは、この特集によって「印刷なんかオレには縁がない」「そんな特集読むだけ時間の無駄」と思うような人が、なんかの拍子でぱらりとページをめくったら、なんだ意外と印刷面白いじゃないか、自分も印刷技術についてちょっと考えてみようかな、そういう特集にしましょう。そういう話をしたんですね。

そのためには:

  • 一つ一つは食い足りなくなっても、「面白い」と思える材料をとにかくぶち込みましょう
  • とはいえ面白いと思えるには仕組みがわかってほしいから、手を動かせる実験をいくつかは入れましょう
  • 知的好奇心を刺激するために、カタログ的に「こんなプリンタがあるんだよ!」って紹介を入れましょう

というような方針を決めて執筆したわけ。

そしたら、

「あの特集から、そういう意図はまったく読み取れなかった」

ってこないだはっきり言われまして。

編集さんと一緒にあそこまでストーリーを組み立てて線引いてもらって、なおかつ自分の一番伝えたいことが伝えられなかった自分の無能さに、泣くしかないじゃないですか。

生原稿は正直いってひどかったと思います。引き受けたときには仕事も決まってなかったし他の原稿も抱えてなかったんでいけると思ったんですが、その後うぶまがの日程が発表されたらもろかぶり。まあそれはボンシンコーを読みきれなかった自分が悪いのですが、あと再就職の面接とかいろいろ重なって、ボリューム感はめちゃくちゃでした。多分頼まれた分量の2倍近くになったんじゃないかな(これは明らかに溢れるからって書かずにボツにした部分も入れると)。

それを商業誌に載るレベルにちゃんとしてくださったSDさん、編集さんに対して、不満があろうはずがないではありませんか。そもそも印刷技術という地味〜〜〜〜なテーマで第二特集ってオファーをくださったこと自体、考えられない僥倖なわけですから。

だから不満はひとえに、自分の残念さ、そして、自分しか外に向けてアウトプットできない印刷技術の世界の残念さにあるのです。

でもホントにひどかったらオファーも来ないよね?

みんなオレの生原稿を読んでないからそう言えるんだ!

というのはまあおいといて、事実、書かせてもらえるだけ、載せてもらえるだけ幸せなんですよ。これはホントのことです。んで、少々大げさにいえば、執筆という作業は結局どこまで行っても自分の無力感との戦いなのかなと。

「このジャンルならオレより知ってる人が一杯いるのに!あの人たちが読むと思うとgkbr」
「こんなこと書いても、誰も読んでくれないんじゃないか、自分の筆力じゃ面白さが読者に届かないんじゃないか」
「こんな日本語で果たして通じるのか? 書いてるうちに自分がわけわかんなくなってきた」
「あーなんか足りてない、足りてない気がするんだけど、締め切りだからもう出すしかない!」

などなど……。
私なんかよりずっとずっとすげー人たちがそれに近いことを口にしてるのを見ると、ああ、悩んでるのは自分一人じゃないんだなって。
与えられた機会を無駄にしない、少しでも多くの人に役立てるよう研鑽する、それはそれで大事なんですが、多分どこまでいっても「オレやりきった」感はないと思うんですよ。どうしても不満が残る。
結局そういうものなんじゃないかと、私思うわけです。

んで。

二つお願いです。

  • 私が「どうせオレの記事とか誰も読んでないし」とかいっても、それは編集サイドへの批判ではなく上に書いたようなもにょもにょを単純化したものなので、スルーしてくださいまし
  • あなたが何か得意とすることで「書いてみない?」って誘われたら、ぜひ受けてみてください*2。「こんなレベルで書いちゃって大丈夫なのか?」とか思っても目をつぶって飛び降りましょう。そんなの私は毎度思っています


うーん、吾ながらよくわからないエントリーになったが、書いたのでポストしちゃおう。

*1:ここ間違えてるよ、という指摘もいただきましたけど、そこは間違っていることが本質的じゃないとぼくは理解して、訂正もなにもしませんでした。でも指摘そのものは感謝してます。

*2:ただし副業禁止規定とかそういうのがうるさい場合は除く。人生を賭けてまでやる価値があるとは私は思わないです。紙先生みたいな例もありますが。