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おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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Linux印刷システム有名人集

今日は帰ってきたのが遅いので小ネタ。
しかも、私はけっこう「え、あんたコイツが誰だか知らないでこの世界で生きてるの? ありえない!」って人を素で知らなかったりするので、「いや、そいつのポジションはそこじゃない」とかそういうツッコミは歓迎っすよ。

Till Kamppeter

多分、Linux 界を代表する印刷オタク。好きが講じて今は The Linux Foundation の下部組織の印刷標準化団体 OpenPrinting のリーダーをやってます。なお Canonical の社員で、一応専門はデスクトップと QA なんだとか。

なんで彼がそんなに印刷が好きなのかはよく知らないんですが、確か Mandriva の QA かなんかをやってたときに、ひたすらプリンター買い込んではテストしてたらしいです。で、CUPS が出たときにこれはイケルと思ったのか、cups-o-matic というフィルターを書いて CUPS で使えるプリンターのバリエーションを増やすようにしました。コレが今の foomatic-rip の原型。

同じく初期の頃から CUPS を応援してた Kurt Pfeifle(Gutenprint 立ち上げた人、だったと思う。今なにやってんのかな?) と一緒に LinuxPrinting.org というサイトを立ちあげ、それが LF に買収されて今に至るという感じ。

あんまりマネージメントキャラじゃないです。でもモリモリコード書くハッカータイプでもないです。一言でいえばオタクですな。カメラが大好きです。日本に来たときに終日観光に付き合った上に実家に泊めて翌日空港まで送ってやったことがあるんですけど、超〜、行動が場当たり的で俺達はコイツに Linux 印刷の将来を託して大丈夫なんだろうかって不安になりますw 憎めないキャラではあるけど。

どうでもいいですが私は彼の苗字の綴りがなかなか覚えられなくて苦労しました。あれ、重ねるのは p だっけ t だっけ? みたいな。

Michael Sweet

言わずとしれた CUPS の開発者。もともと Easy Software Products だったかな、略して ESP って会社をやっててそこで作ったのが CUPS です。旧称 Common Unix Printing System。んで紆余曲折あって CUPS ごと Apple に雇われて今に至ると。でも 4 月にあったときには、クパティーノは引き払ってカナダに移住するとかいってたな。Apple との雇用関係はそのままで。

もう5年ぐらい前になるかなあ、日本に一度来たことがあるんですが、そのときは Apple の Printing のマネージャ Paul Donbold といっしょで、Mike がなんか余計なw ことをいうと Paul が割って入るみたいな図式がなんか微妙でしたね。

ちょっととっつきにくい感じですが、話すと頭の回転は早いしプレゼンはけっこう上手いし、なんだかんだいっていい奴です。こんなに頭がいいのになんで CUPS のコードはウンコみたいなんだろうと思いますが、きっと彼は「動くようになったらとっとと次のことをやりたい」タイプなんだと思いますなあ。

なお CUPS はもともと Internet Printing Protocol という HTTP の上位レイヤで印刷をやろうっていうプロトコルのリファレンス実装でして、そんなわけで IPP などのプリンター側の規格を決める Printer Working Group (PWG) という団体の Chair だったりします。あ、PWG は IEEE の下部組織ね。

Ira McDonald

High North という自分の会社なのかな?を持ってますが、今は Samsung からサラリーもらってます。PWG / OpenPrinting 両方において標準化のプロ中のプロ。ただ、そのプロ意識は「標準としてちゃんといたドキュメントになっているか」的なことにあるので、ミーティングで長々と Ira が話しだすと正直つらい。でも、いい仕事してますよ。

Tim Waugh

私この人の苗字読めなかったんですが、イギリスの作家「イヴリン・ウォー」のウォーなんですね。

言わずとしれた Red Hat のデスクトップ、印刷周りの一大貢献者です。能書き垂れてる間にさっさか実装しちゃうフットワークの軽さはすばらしいです。正直、こういう人材を確保しておくということのためだけにでも、Red Hat という会社には大儲けしていただかなくては困ります。

一番の功績は system-config-printer (プリンターの設定のときにみんなが使ってるツール) ですかね。副産物として CUPS APIPython バインディング pycups というのもあります。GNOME3 の印刷設定も、今はメンテナー別の人がやってるけど、立ちあげには噛んでたと思う。最近は printerd というアイディアも注目ですね。

その他

Ghostscript (Artifix という会社でやってる) の連中はあんま知らないんだよなー。というか Artifix の人たちってあんまり表に出て来なくなっちゃったしね。gs-devel って開発用 ML なんて流量ほとんどないもの。「どうせ Artifix の奴らは Bugzilla しか見てないぜ」って誰かが ML で書いてたぐらい。

それに比べると PDF 操作ライブラリである Poppler はまだまだオープンです。Albert Astals Cid って奴がコミットを引き受けてるみたいだけど、パッチはウェルカムだし。日本からのコミッターもいらっしゃいますよ。

ここ1〜2年ぐらいで SUSE の人が CUPS.BUGS や CUPS.DEV に登場していろいろやってたんですが、名前忘れちゃった。あそこらへんの動きも追いかけたいところ。


では今日はこのへんでー。