おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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OpenPrinting Summit/PWG Meeting Cupertino 2013参加レポート(裏)

えーと、OpenPrinting Summit/PWG Meeting Cupertino 2013参加レポートが公開されたので、補足というかなんつかしておきます。

仕事?趣味?

もちろん趣味です。

そりゃー仕事に生かせればいいなと思いつつ行きますけど、それは国内で OSC とか行くのと一緒で。ただ、一応私の部署のミッションとしては「標準化活動などを通じてプレゼンス向上に務めると共に新たなビジネスの種を探る」的なことが書いてあるらしいので、仕事にしようと思えばできたかもしれない。

でも、リアル私を知ってる人なら知ってるでしょうけど、今体調がよくなくて。なので、仕事で行きます!レポート書きます!ビジネスにもフィードバックします!って威勢のいいこといって、ぶっ倒れて使い物にならないなーんてことがあるのが怖かったの。なので、端からもうこれはプライベートで行こう、ってことにしたら、上司に非常に怒られました。お前それは社会人というか大人の仕事のやり方じゃないだろうと。いや仕事じゃないんですけど……。ま、心配してくれてるので怒られたということで、それはよいことだということにします。

レポートなんてよく書かせてもらえたね?

去年も書いてますからねえ。

これはUbuntu Japanese Teamの人に感謝するしかなくて、去年、やっぱり4月の頭ぐらいかな?に、紹介いただいて gihyo.jpさんのUbuntu Weekly Recipe を書かせてもらったんですね。ニューカマーが多いときに、部署のプリンターを使える記事を書いてくれって。んで、PS とか RPDL とかで印刷する方法を書いたわけ。

で、去年同じイベントに行ったとき、その担当編集さんにダメ元で聞いてみたわけです。「こういうイベント行くんですけど、レポート書かせてもらえませんか?」って。そしたら条件付きではあるけどOKが出て。

ほら、技評さんってやっぱり、現役の技術者に対して訴求するイメージあるじゃないですか。ITProさんはもうちょっと年齢層が高いとか、社内のIT部門とかの人が読むイメージ。まあもちろん重なってはいるわけですけど。そんなわけで例えばLibreOffice ConferenceのレポートがITProさんというのは私のイメージ的には合ってて。

なんでイベントレポート書きたいからというと原稿料が欲しい訳じゃなくて(もちろん欲しくないわけでもないです)、「印刷技術というものの興味を、非・印刷系の技術者にも知らしめたい」からであって、それならやっぱり技評さんがイメージに合ってて、なおかつレポートだから速報性が欲しいからWeb媒体。なので、Recipeを契機にgihyo.jpの編集さんにつながりができたというのは非常にありがたかったです。

今回はちょっとぼんやりしててお願いが遅れたのですが、それでも昨年の例があったためかわりとあっさり「いいですよ」といってもらえました。はい。

ただ今回はなんか記事の構成案がなかなか脳内でまとまらなくて……それでちょっと原稿提出が遅れちゃったら、LinuxCon Japan と RubyKaigi にもろかぶりしてしまって、多分編集さんは大変だったんじゃないかと思います。ご迷惑をお掛けしました。ぺこり。

予算面とかどうなってんの?

まあ余暇の旅行ですから当然自腹です。細かい予算? 聞かないで。覚えてないから。

確か飛行機は円高パワーで10万ぐらいだった気がする*1。便はデルタ。いわゆる格安ツアー系。成田 - サンフランシスコ間です。昔はアメリカン航空が成田 - サンノゼ便を飛ばしてたので楽だったんですが、まあしょうがないですな。私の実家は成田空港まで1時間ぐらいで行けるので、こういうときにはらくちんです。

ホテルはねえ、なんだかカードの履歴見ると3万ちょっとしか引かれてなくて、絶対なんかおかしいんだけど、ホントは一泊300ドルぐらいの部屋のはずなんですよね。だから本当は15万ぐらいかかってるはず。まあ、いっか。

現地での滞在費は、現金は現地でカードをキャッシングした200ドルが綺麗になくなって、あとカードでおみやげとか2万円分ぐらい買い物したかな、って感じですかね。晩御飯は安いご飯ばかり食べてたし、ホテルと会場の間は徒歩だし、パーティの類もなかったし、朝昼はAppleさんの提供だし。

あ、空港との行き来は、行きは列車使ったのでおねだんはお安かったです(値段聞かないでね、覚えてないから)。さらに現地の友人に電話して駅まで迎えに来てもらったというチートもしてるので(しかも晩飯までおごってもらった)。帰りはめんどくさくなってリムジン頼んだらさすがの120ドル。チップ20ドル乗せたからちょっと高かったけど、手間を金で買った感じ。

アメリカはどこもクレカ使えるのでそんなに現金いらないので、わざわざ日本でドルに変えないで現地のATMでクレカからキャッシングするのがいいと私は思います。ちょっと手数料は取られちゃいますけどね。

美味しかった食べ物は?

やっぱ初日に、前職時代にアメリカに赴任してたころ(もう10年以上も前だよ!)の友人たちと食べたSmokeEatersっすね。揚げた手羽先をチリソースに漬け込んだ奴を食べるの。チリソースは7段階で一番上の「Inferno」はマジで舌が痛いです。私はギリギリ食べられるレベル。辛いものが得意な人は食べてみるといいと思います。地元のビールもいっぱいあっていいですが、ビールとホットチキンウィングを両方味わうのは難しいかもしれませんw なおここ、スポーツバースタイルなので大きなスポーツイベントがある夜なんかはすごい混むみたいです。いっぺん前を通りがかってびっくりした。

あとは大好きなベトナムのフォー。中華スーパーの隣にこ汚いベトナム料理屋があって、やっとの思いで食べました。やっぱりフォーは5ドル以下のやっすい食べ物じゃないと。日本だと色々高級にしすぎ。まあ、そうしないと客取れないんだろうけど。


しかしこの葉っぱなんなんだろうね? これをちぎって生のママ放り込んで食べるのが美味しいんだけど。

ホテルの近くに「I♥BENTO」って怪しいお店があって、雰囲気日本食なんだけどやってるの明らかに中国人だったりして色々おもしろいのですが、ここのおべんともけっこう美味しかったなあ。もちろんこれは私が無類のジャンクフード好きだというのもあります。


めったに見られないUCCのお茶もアクセント。

結局ジャンクフードばかり食べてたなあ。実は割と好きなCarl's Jrのハンバーガーも食べたよ。ホテルのレストランは一度も行かなかったです。高かったし。

ミーティングについて裏エピソードとかある?

えっと一つ補足しておきたいのは、Tillが入国でハネられたというのは彼がテレコンで説明したのを私の耳で聞き取って解釈したことなので、記憶違いかも認識違いかもしれないです。ネタにしてごめんね>Till

でも彼がテレコンのマイクをONにしたままキーボードをカチャカチャやるので「おーい、ミュートしてくれ!」と何度も怒られてたのは言ってもいいでしょうw 彼はUDSとのダブルヘッダーで、彼自体ドイツ在住だから時差キツイと思うんですが、よーやりますねえ。ほんと。

まあ実際のところFLOSSデスクトップのための標準化団体だったOpenPrintingの役割はオワコンっぽいというのが実際のところでしょうねえ。次の目標はこうだぜ! ってぶち上げるというより、作業レベルのことをちまちまと潰していく的な。で、モバイルなわけだけど、今度はビジョンが決定的に不足してるというのは表レポートに書いたとおり。大体Tillそういうキャラじゃないしなあ。いやホント、誰かマジでいいアイディア出してアドバイスくれませんかね? 伝える努力はします。

PWGはIPPは活発で結構なんだけど他のWGは1年何やってたの的な……特にCloud Imaging WGとImaging Device Security WGには割と期待してただけにしっかりして頂きたい。だから標準化活動なんてポーズだけ、ベンダーは標準化なんかホントはやりたくない、自分たちがコモディティ化されるのがイヤなんだ、とか言われるんだよ。言ってるの俺だけど。

Cloud Imaging WGには去年の終わりぐらいからGoogleさんが姿を見せて、Google Cloud Printの次のバージョンをPWG標準にしようと活動してる風だったので、来てくれるのかなーと思ったら来なくて残念。正直Google Cloud Printは二点であんまり成功してるとは言いがたいと思うんですよね。一点目はサポートしてるプリンターが少なすぎること。HPと、Brotherもやってたかな、あとRicohも。Ricohは国内機はやってないかもしれないけど詳しい話は聞かなかった(メーカーの事業戦略にはあんまり興味が無いですから私)。もう一点は使ってるクラウドサービスが少なすぎること。ぶっちゃけ私はGoogleさん自身のGoogle DriveGmailあたりしか知りません。それは多分、「事前に使うプリンターを登録しておく」って設計思想が非常にクラウド的じゃないこともあるんだと思う。ので、PWG標準にしてそこら辺ちゃんと議論するんだとしたら面白いと思ったんだけどなあ……。

あとね、これははっきり書いておきたいのですけど、私はプリンターにさほど詳しいわけでもないし英語がとてもできるわけでもない。それなのに私みたいなのが、日系プリンターベンダーの現地法人の社員が少なからずいる中にもってきて、商業媒体にレポート書いてるのおかしいと思います。

「お前なんかのレポート読んでられるか! 来年は俺が自分の目で確認してきてやる!」

という方の登場を熱望しております。ぼくも日本にいながらにしてレポート待ってる立場になりたいです。まあ、来年も行くんじゃないかって気がしますけど。

まあそんなわけで、もし「レポート面白かったよ!」という人は「面白かったよ!」と聞こえるように言ってくれると嬉しいです。ついでに周りにも薦めてもらえるとうれしいです。そして印刷技術と自分が関わってるサービスが結びつく可能性がないか、ちょっとだけでも考えてもらえると更に嬉しいです。


印刷技術の明日を考える同志募集中ですよん♪

*1:ただし、予約日を一回間違えて、キャンセルして再予約したので4万円ぐらいキャンセル料で捨ててる。ああもったいない。