おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
特に断りがない場合は、本ブログの筆者によるコンテンツは クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

第12回 GPLv3 逐条解説書 輪読会

やっと書きます。ごめんなさい。
イベントページはこちら

もう一月も前だとどんな議論があったか忘れちゃったなあ。

著作権関連書籍の紹介

全員が集まるまでのちょっとの間をお借りして、私が持っている著作権関係の書籍を紹介させていただきました。
当然私は法律なんてまともに勉強したことがない人間ですので、私でも読めるレベルなら誰にでも読めるでしょうということで。


ソフトウェアライセンスの基礎知識

ソフトウェアライセンスの基礎知識

技術者が技術者のために書いたオープンソースライセンスの入門書。雑な議論もあるけど技術者が取っ掛かりに読むのには一番いいと思う。

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

新しい時代の著作権を考える日本版レッシグ(やや嘘)、福井先生の著作。著作権の精神については目から鱗ぽろぽろ。おすすめ。

著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)

著作権の世紀―変わる「情報の独占制度」 (集英社新書 527A)

上の本の続編。なぜ今著作権が注目されているのか、著作権はどう変わっていくべきなのか、などを掘り下げた良書。これも読むべし。

これは拾い物。著作権に限らずいろんな法律上の諸問題を、法律とはそもそもどのようなもので、司法と政治とはどんな関係があって、インターネットではなぜ法律上の問題が絶えないのか、そのためにはどういう風になっていけばいいのか、ということを、とてもわかりやすい類例を用いて説明してくれています。元は Hotwired Japan の連載ということもあってなかなかラディカル。

インターネット時代の著作権―実例がわかるQ&A付 (丸善ライブラリー)

インターネット時代の著作権―実例がわかるQ&A付 (丸善ライブラリー)

こういってはなんだけど紹介した本のなかでは一番つまらない。いわゆる今の著作権法のなかではどんな懸念があるのか並べ立てるだけの本。訴えられないための自己防衛という視点では大事な本だけど、結局現状から一歩も踏み出していないので、そういう人のための本ではないです。

第2条(許諾の基本事項)

を、読んだことは覚えてるんですが、はてどこを読んだのでしょうか。
自分の前回のエントリを参照してみよう。d:id:naruoga:20100202:1265123411
ふむふむ。おかしいな、日記には p.42 しか読んでないとあるんだけど、議論は p.43 以降の議論をしているなー。

内部的改変行為再び〜GPLv3成果物の改変アウトソース〜

資料 p.43 の「②は、」というパラグラフから読んだのかどうなのか記憶はさだかじゃないけど、まあ端的にまとめておくと。

  • GPLv3成果物の改変を外部委託し、成果物を受け取る行為はコンベイにあたる*1
    • だから本来ならコンベイに伴うさまざまな義務が生じる。
    • しかし例外規定として、この場合はソースコード公開義務や特許非係争義務*2は追わない。

ただし、委託先が成果物をばらまいちゃった場合はこの規程から外れるので、ちゃんと責任持って改変したソースコードも含め配布したりなんだりしなきゃだめだよ、って話をした記憶があるんですが、さてどこを読んでそんな話をしたんだろう……。


うーん、なんかいまいち釈然としませんが、いつまでも仮というわけにいかないのでこれで公開。

*1:GPLv2 ではこの部分に明確な規定がなく、FSFから「この場合は配布行為に当たらない」という見解を出すことで対応していたそうです。

*2:前回も出てきたと思いますが、特許について争ってはいけません、という義務。