おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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LOUCA23に参加してきました(全体印象・旅行記編)

超久しぶりのブログです。2年ぶり。えっ、そんなに?って感じですが、そんなにですね。 いろいろあってOSS活動からは半引退みたいになってるので、書くネタないんですよね。 久しぶりすぎて一瞬URLを忘れたぐらいです(ぉぃ

ええと、OSS活動は停滞気味ですがそれでもイベントには参加するわけで。 今回はインドネシアスラカルタというところで開催されたLOUCA23というイベントに参加してきました。 正式名称はLibreOffice Conference Asia x UbuCon Asia 2023ですね。

活動してないくせになんでイベントには行くんだよと言われそうですが、ぼくにだって友達に会う権利ぐらいはあってもいいんじゃないかなーと。 OSSなエリア、特にLibreOffice界隈にはいい友人がいっぱいいるし、彼らと会うと楽しいし、ひょっとして彼らが助けを求めていたりしたらそれは助けたい。 継続的な貢献は心情的に難しいけど*1、そういう気持ちはあるわけです。

今回もUbuCon Asia側で印刷ネタを話そうかと思ってたんですが、まんまとCfP Deadlineをぶっちぎり、一般参加者として参加することになりました。 ……ら、色々あって発表することにもなりました。

スライドはこちら。

お前OSS活動休止しててLibreOffice日本語チームからもTDFからも抜けたんじゃなかったのかよって思われそうです。自分もそう思います。オレがこのテーマ話すの?って。 まあ、色々あったんですよ。

質疑応答はまったく出なかったのでものすごく成功したとは言えないですが、発表中の聴衆の反応は悪くなかったですし、終わったあと何人かに声かけてもらったりしたので、そんなに悪くもなかったのかな……と、思っております。

イベント全体について

全体を通してみると、まあ、良いイベントだったとぼくは思います。

なんというのかな、誤解を恐れずにいうと、インドネシアの皆さんは勢いがあるけど荒っぽいんですよね。例えば、何かあることを予見して事前に色々するみたいなことはあんまり得意じゃないんじゃないかと思う。でも根本的には親切なので、なにか困ったら相談してくれ!とはみんな言ってくれます。現地でもたくさんもてなしてくれました。

だから特にグローバルなオーガナイザ側からしたら気が揉めてしょうがなかったと思うし、スポンサーとか集めきれてなかったんじゃないの? だからスピーカーの旅費も満額補助にならないんじゃないの?*2みたいなところはあったんだと思うんですが、それでも現地の勢いと熱気とおもてなしで、一参加者としては満足できたイベントでした。

グローバルオーガナイザー、ローカルチーム、そしてスポンサー、もちろん現地で絡んでくれた皆様、本当にありがとうございました!

旅行記的な

はてさて、それはともかくインドネシアです。 ……っていうかスラカルタってどこ?って感じです……。 空港はあるんですけど日本から直接発券しようとすると12万ぐらいするので早々に諦めました。 ジョグジャカルタという都市を経由すれば鉄道2時間ぐらいで着くらしい。じゃあそれで。ってなりました。 スクートでシンガポール経由で預け入れ荷物の権利買って8万弱ぐらい。

まあそんなわけでチケットは取ったんですが、

インドネシアはビザがいるんですが30日以内の観光の場合現地でお金払えば発給してくれる(VOA; Visa on Arrival)らしいんですね。 他の国だとVOA撥ねられることもあるというのは聞いたけど……どうなんだろ。でもネットでググるVOAで入国は普通らしいなあ。

とか、

インドネシアの鉄道の切符ってどうやって買うのかネット調べても出てこない。 というか、「インドネシア 鉄道」って検索すると開業を目前に控えたインドネシア高速鉄道の話ばかりがヒットして困る。 もちろん現地で買えるんだろうけど、旅慣れてもいないし英語も得手じゃない自分ちゃんと切符買えるのかしら?

とか、

行きはシンガポールで一夜過ごさなければいけないけどぼくのステータスではラウンジは入れない。 さすがに徹夜はこの年ではつらいのだけど、快適に過ごせる場所あるかしら……。

とか、

公共交通機関あんまり発達してないみたいだからタクシー移動が主になるだろうけどボラれたりしないかな?

とか、

まあ行くまでは色々不安でした。

贅沢を言えばここらへんの情報は現地メンバーからトラベルガイドみたいな形で出てほしいところではあるんですが、ま、そこんとこはしょうがないですかね。

最初は不安を和らげるために榎さんと一緒に行く予定だったのですが、榎さんがLibreOffice Confenrenceの最中に病気にかかってしまい、もう治ってはいるんだけど体力的には不安、とのことでお休みすることになりました。えっ、おれひとりで行くの?*3

そしたら現地メンバーの一人で旧知のAhmad Haris氏からメッセージが。「Shinjiが参加できないってことだけど、お前代わりに話してくんない?」と。えっ、オレが? このテーマで発表するんの? まあ発表準備さえできてるなら代わりに登壇するぐらいなら……と、念のために聞いてみたら、「資料はないです。メモ書きならあります」。メモ見せてもらったら、まあ活動内容を淡々としゃべるような内容っぽいので、それならまあできるかな? でも発表枠45分もあるよ、45分このネタで持たせられる気がしないなぁ……と思いつつ、一応資料は作りました。

さてさて10月5日木曜日、いよいよ出発。 ということで行きはトランジットを短くしたい(というか朝ゆっくりねたい)という理由で成田-台北-シンガポール-ジョグジャカルタという経路。

成田から台北

スクートさんお世話になります

台北は乗り継ぎじゃなくて一度全員降ろされてまた乗るってパターンなんですが、降りたついでに台湾らしいものを飲みました。

今度はシンガポール

台湾行くたびに飲んでるんだけど未だになんて飲み物なのか知らない

んでシンガポールについて、おビール飲みつつナチョスをつまんだりしましたよと。

ビール!

ナチョス

このペースで書いてたら終わらないな、ええと、結局、空港ではラウンジの近くにソファがゴロゴロあって、その中に電源取れる席があったので最初はそこでスライドなおしたりして、終わったからそこで寝ようと思ったら、ね、寝付けない……。 しょうがないので?とりあえずもういっぱいビールを飲んで、別のソファを探したらそっちは結構寝やすくて、まあまあ寝られました。3時間ぐらいは寝たかな?

で、飛行機としては最終目的地のジョグジャカルタへ。

ジョグジャカルタ行き

ジョグジャカルタ空港ではありとあらゆるところから声をかけてくるタクシー呼び込みさんたちをかいくぐりながら駅についたら「あーしばらく満席ですね、2時間後のこの列車なら空いてます」「ん、じゃあ、それで……」ちゃんと英語できる係員がいたので普通に切符買えました。よかったよかった。

時間たっぷりあるんでまずは昼ごはんを食べ(薄い鶏唐揚げにブラックペッパーソースをかけたやつ、結構美味しかった)、空港のベンチに座ってスライドを公式サイトにアップしようと思ったら……おっと、公式のスライドテンプレがあるじゃないですか……。なんだよー教えてくれよー(誰に言ってるんだ)。そんなわけでスライドテンプレに合わせ込む作業をやって、アップして、とやってたらほどよい時間になったので駅に移動して列車に乗り込みました。指定席なので楽ちん。

そして空港線から都市間鉄道に乗り換えなきゃなのでジョグジャカルタ駅で一度降りまして、またもや切符を購入。 ここもカウンターの人は英語が話せたので安心です。 どこの改札通ってどこのプラットフォーム行けばいいの?ってのが一瞬わかんなくて焦りましたが、駅員さんに切符見せたらちゃんと教えてくれてこれまたよかった。 やっぱりインドネシア、みんな親切です。

そしてスラカルタ、Solo Balapan駅につきまして。ホテルまで移動します。

Solo Balapan駅

徒歩25分ぐらいだっていうんでそれなら歩けるじゃん……と思って、タクシー呼び込みを振り切りつつ歩いたら……これが失敗。 歩道もないし、バイクはビュンビュン走ってるし、道には横断歩道がないしで、ここはなれてない外国人が荷物を持って歩くところではないですな……。 まあ後悔先に立たずですがちょっと怖い思いをしつつ、無事ホテルには着きました。

ホテル

お部屋こんな感じ。不潔でもないけどすごくきれいでもない。

ホテルの一室

で、部屋でダラダラしてたら友達が飯食い行こうぜー、俺達はホテルから歩いていくけどお前はタクシー乗ってきなよ、という連絡をくれたのでタクシーを呼ぶのですが。

えーと東南アジアで有名なタクシー配車サービスとしてGrabってのがあります。いわば東南アジア向けUberなんですが、このアプリ、私先日のベトナム出張時に入れてたんです。でも使うのは初めてだったんですよねえ。

で、あーでもないこーでもないとやってて全然呼べず、おっかしいなあーと悩んでたんですが、根本的な勘違いをしてただけでした。タクシーを呼ぶときに押すボタンが間違えていた。結局30分ぐらい格闘してたので友達を盛大に待たせてしまい悪いことをしました。でもご飯は美味しかったですし、満額おごってもらっちゃいました。ありがたや。

Grabつかえるようになると東南アジアではいろいろ便利なので、大人の階段登った気分です。インドネシア、タクシー安いしね(200円とかです)。

さて翌日からはいよいよカンファレンス。「同じホテルに泊まってる人でタクシー相乗りしない?」「いいねえ」ってことになったんですが、じゃあこの時間集合で!って言った時間に誰も来ない……のんきだね💦 まあ全員無事に集まって、会場にたどり着きました。

こんなゲートがあって

イベントとスポンサーのフラッグ

入口の写真撮り用ボード

写真ペタペタするの疲れてきたので止めますが、お昼ご飯はおべんとうが出て夜は土日2日とも招待! なんともありがたい。 インドネシア料理、初めてだったんですが結構好みでした*4

おやつタイムには現地のおやつがたくさん!

おやつ。盛り付けが美しいね

もちろんちゃんとセミナーも聞きましたよ!

これは基調講演でTDFとはなんぞやの説明をしてるところ

月曜日はバスツアーで、色んな所を回りました。楽しかったです(小学生みたいな感想)。

アーバス

ヘリテージパレスってところで写真撮ってもらった。青空がきれい

火曜日は朝早起きしてGrabで駅まで行って、ジョグジャカルタへ。 フライトが水曜朝なのでジョグジャカルタ宿泊にして一日観光しようという目論見です。

せっかくなのでトゥクトゥク初体験。宮殿に行って観光。その後別のトゥクトゥクのおっちゃんに押し切られて捕まり、影絵工房や画廊を見に行ったりコーヒーを飲みに行ったりしました。ホントはこういうところでお土産買わせることでキックバックもらってるんだろうなあと思いつつ何も買わず。そして博物館でおろしてもらって見学しました。日本語ガイドさんがついてくれたこともあって、なかなか充実の展示でした。

トゥクトゥクに乗る私

博物館の記念撮影マシーンでぱちり。疲れが見えます

でもなんか疲労感がすごくて、あとから考えると軽い熱中症になっていたのかもしれない、これはこの先の観光はちょっと無理だなと思って、Grab捕まえて駅に戻り、鉄道に乗ってジョグジャカルタ国際空港に移動。遅めの昼ごはんを食べて一息ついて、さてホテルに行こう……となったときにちょっと考えました。

日本から、空港から1km弱の宿代580円ぐらいのゲストハウスを抑えてたんですね。でも調べてみると、1km弱なのは直線距離で、実は道がつながってないみたいで歩くと45分ぐらいかかる。じゃあGrabだと空港特別プライスなので結構高い。しかもこのしんどさがゲストハウスで抜けるか……しかもゲストハウスだと夕食も朝食もないのでどこかで調達しなきゃいけない。それはめんどくさい。

うーん、ここは体力を金で買おう!ということで空港内のホテルを飛び込みで取りました。550,000ルピア(5000円ちょっと)で朝食付きならいいでしょ! ということでホテルでゆっくり休んで、美味しい晩御飯も食べて。

チキンレンダン。CNNが選ぶ世界で最も美味しい料理2017だそうな

体力すっかり回復して、ジョグジャカルタからシンガポールに着き、今はシンガポールの空港でこの記事を書いております。

まだ終わってないけど、いやー楽しかったね。おつかれさまでした。

*1:やな記憶がフラッシュバックしたりするので。

*2:ココらへんは私詳しくないので適当言ってます。LibO側とUbuntu側でも違うかも。

*3:日本からの参加者はもう一人案浦さんがいたんですが、彼は旅慣れているのとLOUCAのあと別のカンファレンスに出られるとのことで完全に別行動だったのです。

*4:どんな感じ?って聞かないでね、私表現力が乏しくて言えないです……。ピリ辛多めかな。あと鶏さんが骨付き。