LibreOffice Conference 2019 Almería裏レポート
どうもこんにちは。今年もあっという間に12月になってしまいました。クリスマスまで、また新しい年まで、あとちょっとですね。
ということでこのエントリーは、LibreOffice Advent Calendar 2019の初日ということになります。ちょっと今年は(例年以上に)エントリーが少なくて寂しいですね。皆さん今からでもぜひご参加を。
表題のとおり、LibreOffice Conference 2019 Almeríaに行ってきました。Almería(アルメリア)はスペイン南部にある素敵なリゾート地です。トマトが有名。
なお、表のレポートはgihyo.jpさんに掲載いただきました。
ここではレポートに記載しなかったあれこれを。
2018年にも同じネタを書いたのですが、LibreOffice Conference(以下LibOCon、通称りぼこん)に限らず、海外のカンファレンス参加してみようかなーという人の参考になればいいなと思いまして*1。
お金とかそういう話
例年書いてますけど私にとってOSSの活動は完全に趣味でお金についてはまったくもって持ち出しです*2。なのでお財布的なところは気になるわけで。
ありがたいことにLibreOfficeをホストするThe Document Foundation:
は、そのメンバーがカンファレンスに参加する場合その渡航費を援助してくれます。メンバー以外であっても、メンバー(例えば私とか)が推挙してかつトークが採択された場合もたぶん援助対象になると思います。大雑把に、開催都市への往復交通費(飛行機だけじゃなくて、たぶん請求すれば都市間の鉄道も)と滞在費は出ると思って大丈夫です。TDFに寄付をしてくれている皆様とAdvisory Boardに感謝感謝。
とはいえ、一度立て替え払いして後日精算なので、旅費がかからないほうが都合がよいことはそうなのですが。
でまあ、旅費については大雑把にこんな感じ。
費目 | 費用(日本円) | 備考 |
---|---|---|
航空券 | 239,250円 | イベリア航空 成田-マドリード-アルメリア |
宿泊 | 14,109円 | CIVITAS Residenceツインルーム5泊分/2 |
航空券は涙がちょちょぎれるほど高かったです……。可処分有給が少ない私としては乗り継ぎ1回にしたくて、そうするとブリティッシュかイベリアぐらいしか選択肢がなくて。連休絡みでもありましたしね。現地で一回出国してLCCにするとかすればもっと安上がりだったのかもですが、わたくし旅慣れていないので。
あとで書きますが、この選択肢でなかったら参加そのものが難しかったかもなので、結果的にはまあよかったです。
宿は、今年は珍しくカンファレンス公式の宿にしました。CIVITAS Residenceは会場のアルメリア大学の付属の宿泊施設で、カンファレンスディスカウントを適用してツインにするとAirBnBなどの値段とさほど変わらないので、同じ日本語チームから参加した榎さんと相部屋にしたのです。
去年書いたとおりAirBnBでホストとのふれあいを持つのは割と好きなのですが、他のメンバーが公式宿に泊まって、飲んだ後に一緒に帰ったりするのもいいなーと思ったりしてたので、今回はよかったです*3。
例年通りLibOConは参加費およびいろんなイベントに関するお金は無料! です。宿には朝ゴハンついてるしランチは会場の学食で食べられるクーポンがあるし、お金使わない日々。スペイン物価安いので(観光地だからもっと高いのかと思ってました)あんまりお金使いませんでした。現地のATMで200EUR(24,000円弱)。キャッシングしてけっこう余りました。よきかな。
台風とかなんとか
ちなみにLibOCon 2019の会期は2019年9月10日から13日。なので私の旅程は9月9日成田発……だったのでした。はて、9日? なにかあったような……。
はい、台風15号の翌日ですね。成田空港が陸の孤島になったとたいへんなニュースになったその日。
わたくし危機管理能力が低いので、前の日イベリアから「明日台風の翌日だけど飛ばすよ! 出発ちょっと遅れるけどね!」というメールを受け取ってすっかり安心して、なんにもなければ実家から成田まで1時間ちょっとなので、余裕ぶっこいて8日の夜は佐倉市にある実家でのんきに寝ていたのでした。いや、台風すごくて寝てられませんでしたけどね……。
で、風が弱まってから少しウトウトしてたら母親が起こしに来て「ねえ、成田に行く電車止まってるみたいだよ?大丈夫?」……おおう、そうか。それは考えるべきだった。間抜けだ。飛行機が飛ぶのだとしても、空港たどり着けないのではしょうがない。
フライト2時間半前の時点で、実家最寄りの京成線は「止まってる」以上の情報はない、タクシー会社に電話してもつながらない、これはけっこうヤバイのでは(冷や汗……)。とりあえず駅まで行って復旧の見込みなしという情報を得てから、タクシープールに並んでみたもののタクシー来る気配ないし眼の前の国道はめっちゃ渋滞してるし……JRの駅に出るとか他のルートあるんかな? と思ってぐぐる検索したら、え? クルマなら渋滞考慮しても1.5時間ぐらいでたどり着けるって? ホント? 半信半疑ながら、他の選択肢ないしなーと、駐車場に戻ってマイカーに乗り込んだのです。
ちなむとわたくしクルマ買い替えて、この前日! 納車されたばかりのピカピカの新車。あっちでは倒木で一車線つぶれてる、こちらは通行止め、でドキドキしながらなんとか高速の入り口までやってきて……なんかめっちゃ渋滞してる……おじさんが立っててドライバーになにやら伝えてるが……「すみませんもしかして高速止まってます?」「はいー、いま通行止めですー、復旧見込みなしですー」……GOOGLEセンセイ! 通行止めの高速道路を使うルートを指示しないでもらえますか!!
しょうがないので下道ルート指示にしたら、当然ですが表の街道はずーーーーーっと酷い渋滞なので迂回路を指示されるわけですがやっぱり倒木とか停電で信号止まってるとかでビビるわけです。そしてフライトの時間にはどうしても間に合う見込みがない……イベリアに電話したら「とにかく来てくださいと案内はしている」とのことなので頑張りました。長期滞在用駐車場とか止めるとシャトルバス動いてるかリスクあるのでとにかく空港までついて、駐車場幸いなことに1台空いてたのでさっと止めて、変更されたフライト予定は12時55分、時計見たら12時45分。カウンターに駆け込んだら「はい、まだ大丈夫ですよ」と。やれやれ安心……。
が、そこから延々、待つ、待つ、待つ……。自分が乗る便以外は続々と欠航がアナウンスされ、不安になる。夜8時になってミールクーポンが配られたので「食事させるってことはまだ飛ぶつもりはあるってことですよね?」と愚問ながら聞いたら頑張るよとのことなので祈りつつご飯食べて。
そして、10時ぐらいかな? クルーが登場して待合室は拍手喝采。「11時までには飛びたいと思うので、もうちょっと待ってくれ」とアナウンスが。「よかったねー」と周りからは聞こえるけど、11時って成田の門限なので、それはあくまでも希望って話なのでは……搭乗案内が出て乗り込んでも、やっぱり飛べないってなるんじゃないかと*4……が、11時ちょっと過ぎ、無事に飛んだよ! よかった。
マドリードでの乗継便も(理由不明で)1時間ぐらい遅れたけど、まあ半日遅れで無事たどり着き、イベントにもフル参加できました。これ、日本からの続き発券じゃなかったらもっと大変だったのかもと思うと、臆病なのもリスク管理を考えると悪くないねと。
ちなみに現地でも大雨が降りまして……私は影響なかったけど空港が一時閉鎖になるぐらい。アルメリアはほとんど雨降らないところらしいので、「お前のせいじゃないの?」みたいに言われまして少々傷つきました ;)
台風15号、19号、そしてその後の大雨でいろいろ知り合いも被害があったなかで、これぐらいで済んだのは幸いだったなー、とは思います。はい。
写真メモ
まーそんなわけで1年に1度会う仲間たちといろいろ話をして飲んだくれる日々は楽しい。
来年はドイツ・ニュルンベルクです。また頑張って行きたいです!
明日のカレンダーはArachansanによる「何故RESTを扱うCalc関数を作っているのか」です。気になります!