オープンソースカンファレンス2011 Tokyo/Spring
おなじみのイベントでございます。
今回は早稲田大学 西早稲田キャンパスということで、多くの人にとってはアクセスがよくてよろしかったのではないでしょうか?
参加者も二日間で2200人を超えて大盛況だったそうです。
私は土曜日だけ参加してきました。
もう今更ですしさらさらっと書きますね。
翻訳 BoF
仮にもね、ちょこっと翻訳らしきものをやってるくせに、Doc-jaっていう集まりがあるのをぼくは知らなかったのさ。
んで、2010年12月の小江戸忘年会に NetBSD のおかのさんが来て、「原文の変化にできない翻訳は却って有害」「翻訳があることが実は有害であるということをもっと世の中に知らしめたほうがいいんじゃないか」って問題提起をしてて、「OSC 2011 Tokyo/Spring で OmegaT のエラリーさんと翻訳 BoF をやるから興味ある人は来てね」って話になってさ。
ということで午前中ぶっ続けで BoF 参加してた。
前半は各プロジェクトの翻訳のやり方と課題とあれだこれだ。ぼくがダラダラ書くより公式のイベントページ貼ったほうが早いですね*1。
それぞれのプロジェクトについての詳細は省略するとして、
- どこも基本人手不足(そらそだ)
- どのプロジェクトも大体一人か二人の勇者?に支えられている状況
- せめて査読して!お願い!
- NetBSD なんかは「man とかどうせ翻訳なんか付いて来られないんだからおまいら英語見ろ」といって本家の各国語版リポジトリパージされちゃった (ヒドイ!)
- 「Zabbix 銘菓」は美味しいネタだなぁ。あっ、もらいそこねた!
- OmegaT はプロ向け翻訳ツール。これをFLOSSで提供することによって、プロの翻訳者の関心をFLOSSに向けられたらいいなーなんて。
- 「翻訳プロジェクトに参加してみたいけど経験ない人!」という質問にぱらぱらっと手が上がった。
- 「でも、どこから入っていいんだか分からない」というのがやっぱりよくある答え。
- じゃあどうやって敷居下げたらいいんだろうね? といういつもの展開*2。
結論。
やっぱり、みんな苦労してるんだねぇ……。
会場雑感
- SetucoCMS リリースおめでとうございました。
- やっぱり会場レイアウト的にイロイロムリがあるけど、23区から便がいい場所というとしょうがないのかなぁ。
Ubuntu セミナー「Ubuntu 11.04 Early Preview」
Ubuntu JP のイベント報告ページにセミナー資料が odp で上がってるんでみておいてください。
ポイントは:
- Unity 3D は開発初期のアレとは別物なのでちゃんと触ってから判断してね
- でも未実装機能は (3/5 時点では) モリモリあるから、現状でも判断しないでね
- Natty からの新機能でプリンタドライバの自動ダウンロードって仕組みがあります……って、なんでこっちに話題振るのー!
- こっから始まるスレッドにイロイロ書いたのでよかったら見てね、と。
懇親会
関西Wikimedianの木津さんとちょっとお話ししたかったので、今回お会いできてよかったです。
あとは誰と何話したかなんか、もう昔のことだし忘れちゃったよ。
まあそんなこんなで今更のご報告はアレですから、このへんにして。
スタッフのみなさん&会場提供くださった早稲田大学様、そして遊んでくれたみんなに感謝感謝。
*1:公式サイトにリンクがない translatewiki と、発表者の青子守歌さんのリンク、あと MetaWikimedia についてはこちらのページをリンクに貼っておけばよいのかな。正直 MediaWiki 系のプロジェクトは情報がリッチすぎて探しにくいのよね……。
*2:でもね、この場では言わなかったけど、敷居下げないと入ってくれないような人は、やっぱり長続きしないんだよね。「大変そうかどうかすら想像できないけど面白そうだから飛び込んじゃえ」というぼくみたいな頭が悪い人か、でなければ自分のモチベーションを継続して高められる優秀な人か、どっちかじゃないとキツいと思う。翻訳って、あって当然って顔をされて、間違ってたら dis られ、正のフィードバックはほとんどなく、誰からも感謝されない不毛な作業だから、しょせん自己満足だって意識を強く持たないと絶対続かない。ぼくはそんなふうに思ってる。