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おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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私の早期退職について補足しておきます(副題:大企業を悪者にしてもしょうがないよ)

なんか前回のエントリ d:id:naruoga:20110930:1317351514 が沢山の方に読まれているようでありがたい限りです。
特にブクマコメントで温かいことばをいただいたみなさん、ありがとうございます。
今度飲みに行きましょう :)

ということで、もうちょっと補足しときます。


えっと、私が FLOSS とか、コミュニティ活動に熱心で、「この会社はもっとオープンになったほうが、この会社のために、ひいては世の中のためになるんじゃねーの?」と思ってたから明らかに公知なこと(FLOSSデスクトップの印刷標準化動向とかね)については対外発表規定*1 とか無視してガンガン外で喋ってたってのは、多分ですけど、今回の早期退職のオファーの理由というわけではありません。いや、ありませんと断言できるわけじゃないけど。実際、どういう基準で選ばれたのかってのは明かされていないですしね。

一方で病気して会社を不定期に休んで、これは業務を正常に委託できる状態ではないと判断されて休職という形になって、やっと復職して成果が出せるようになったのは今年に入ってからで、それまでの考課はボロボロだったのは、これは目に見える事実なので、そっちで選択されたんじゃないかと考えています。


あくまでも想像なんですけど、誰にオファーを出すかってことを決めるには純粋にそういう「目に見える基準」でしか決めてないんじゃなのかと思うわけ。
だってさあ、課長や部長のレベルに「誰が要らない?」って聞いても、あいつは確かに目に見える実績は少ないけどこういういい所がある、コイツは今はちょっと元気ないけど復活すればああいう分野で実力を発揮してもらいたいとか、そういう風に思っちゃうのが人情じゃない? だから、数値化できる基準で人事とかが機械的にリストだして機械的に処理する。ロボットみたいにね。そういうもんだと思うの。

企業が経営上の判断として人員整理することはこれはある程度やむを得ないし*2、「じゃあまだ企業体力残ってて退職金上積みできるうちに人減らしておくか」っていうのはむしろ良心的だと思うわけで、その方法として機械的であることに抗弁することは意味を持たないんじゃないかなぁと私は考えるわけ。


そうなると、FLOSS に対する活動とかコミュニティ活動が、会社に対する実績と判断されない限り、こういう状況下においては「なんの意味も持たない」ということはいえると思うのね。

だからここで考えるべきことは「個人の活動を、どうやって実績・評価に転嫁するか」ということじゃないかと思う。

私は前職でそういうことを評価として加えることはできないかって議論を裏でこそこそしてきたし*3、人材育成の枠組みとか社会貢献にカウントできないかとかそういうのを、ツテを手繰って議論してきたわけ。一介の平社員だから、大した影響力があるわけじゃないけどね。

「活躍の場を用意してやらないといけないなんてのはあなたは甘すぎる、ちゃんとした技術者なら場なんかなくたって活動するし、むしろそういうヤツじゃないとダメ」って知り合いに怒られたりしたけど、そうやって活躍してた人間が他の要因で切られちゃったら悲しすぎるじゃないですか。それが甘いって言われたら、それはそうなんだけど……。

もちろん、個人一人一人も、自分の活動を実績・評価にどう転化するかってのは自衛手段として考えたほうがいいけど*4、もし組織に働きかける力がある人は、企業として個人が直接社会に働きかけていることをどう評価に組み入れるか、そしてそれを企業としてどう活用するか、も考えてほしいなって思うんですよ。


きっとそういう「外での活動を個人の評価に組み込む」プラクティス、ナレッジって、元気なソフト系企業はみんな持ってると思うんだよね。
そういうのを日本の製造業、メーカーのソフト部門とシェアできないもんかなぁ。

ソフトウェアの規模がどんどん大きくなってて、ぼくの前職だった事務機器も、航空機も車もその他なんでも、ソフトウェアの占める重要性は日々高まっているわけでさ。

メーカーのソフト屋が元気になれないということはメーカーの国際的競争力がどんどん失われていくってことなんだよね。日本の製造・生産技術は依然世界一だと私は思っているので、もし日本のメーカーが「ソフト屋にとって良い働き場所でない」という理由で失速していくのだとしたら非常に残念だなぁ。そう思ってくれる人はいませんかねぇ? ぼくが変わってるんですかねぇ?

まぁ、最近茂木先生が使ったことで有名な「慣性の法則」って言葉もあるし*5、ノウハウもらっても変革には時間がかかると思うんだけど、ぜひそういうコラボが起きてほしいなぁ。

私自身はもう他人なんですが、外からそういう変化が起きることを見られればいいなと思ってます。


PS.
肩たたきにあった組織をこんだけ必死に弁護して、オマエおかしいんじゃないかというツッコミは却下にござるよ。

*1:つーのがあるんですよ、社内規定は社外秘だから書けないけど。めんどくさいよね。

*2:そこまで経営状態が悪化する前にやることあったんじゃねーかとかそういう議論は置いておきます。あと弊社の創業者の理念として終身雇用を掲げていたことも、これは時代の要請で変わることはここで議論してもしょうがない。

*3:表立ってやらないのは、それは私の部署が会社から与えられた責務ではないから、上長にそういう相談を持ちかけても向こうが困るしね。

*4:そして私はそれが致命的に下手でございました。

*5:私、ずいぶん前から使ってますけどね。大企業がなかなか変われないなんてのはセンセーに言われなくても常識ですがな……。