Mozilla JP Party 10.0
に行ってきたよ〜。
http://wiki.mozilla.gr.jp/wiki.cgi?page=MozillaPartyJP10
面白かったよ〜。
もじら組のみなさん心からありがと〜〜〜。
えーとぶっちゃけオイラ Web 屋でもなんでもないのになんで行ったかというと Ubiquity の話を聞きたかったからなんですが、それ以外もなかなか楽しめるお話満載でした。
と、話を始める前にこれは一つ印象に残ったことなのですが、今回は二つの英語講演があったのですが、これらの通訳は学生さんによるボランティアとのことでした。ちょっと怪しいところもありましたが (^^;)、英語講演の翻訳だけでなく、その後の日本語講演も全部訳して日本語 Non-native なゲストに伝えていたようです。素晴らしい。
え、さて、もたもたしてるうちに各所でまとめが出ているようですが、私がみた感じだと内容のサマライズとしては:
が非常によくまとまっていると思うので、こちらをご参照されるとよろしいかと思います。私も参照させていただきました。感謝感謝。
キーノートスピーチ「Firefox、Mozilla、Humans、and the Internet We Want」by Asa Dotzler さん (Mozilla Corp.)
- Internet のコンテンツは多様性を増している
- 技術によって可能になる
- それを drive するのが Open !
なぜ Open か
- 企業の判断方法は Internet の技術のスピードについていけない
- マーケティング、損益、……
- これを補えるのが Open Project
ただし Mozilla Community は internet で商売を行うことを否定していない
- コマースと Open のバランスが大事
重要なのは
- interaction, share, transparency ←「透明性」がなぜ大事?
- 危険なのはコマースによって個人の情報を握られること
- しかし人とサイトの間には常にブラウザがいる
- したがってブラウザが透明であれば情報の透明性は守られる
Netscape の失敗
- Mozilla コミュニティにより Netscape は新しい User Experience を持つ素晴らしいブラウザを手に入れた
- その一つ:ポップアップブロック
- しかし NS は広告収入を重視して Netscape Navigator ではポップアップブロックをオフにして出荷
- ユーザからの反感を買う
ブラウザはオープンかつフェアであるべき
「Mozilla 台湾コミュニティの活動紹介」by Bob Chao
Bob Chao 氏
- Creative Commons メンバー
- 大学の教員として NPO 論など
- Mozilla 台湾コミュニティ (MOZTW) Web の管理人など
台湾について
台湾と日本
- 漢字を共有する (ただし一部意味はちがうから注意)
- 野球が好き
- オタク文化
台湾における Fx のシェア
PTT
- 台湾PC文化を象徴する電子掲示版
- ラッシュアワーには15万ユーザが
- telnet ベースなので Web を必要としない
Mobile
MozTW
- もともとは Piaip 氏による Mozilla TW 化プロジェクト
- それから Web フォーラム立ち上げ
- しかし Piaip 氏が兵役にとられ活動中断
そこで
- Bob 氏が MozTW.org を Open
オフラインイベント
- Fx Party (Each major release)
- Campus Tour
- 大学を回って Fx のプロモ
- と、コミュニティへのスカウト
- 22大学で実施しコミュニティに入ってきた学生も
- 日本のフォクすけのような台湾のマスコットキャラ
- 風船作って配ったり、一緒に写真を撮ったり、オフラインイベントでは大活躍
セミナー・チュートリアル
- HTML5, Javascript
- L10N (Howto → コミュニティへの導入)
- インターネット自体のガイド (高齢層など)
- Freedom for Generation Z
- 若い世代にフリーカルチャーを!
ミーティング
- Weekly MozTW Lab
- Monthly MozTW Gathering
オンライン活動
- Extension L10N
- Extension のユーザへの紹介文作成
- 人気 Extension の投票など
ちょっとしたジョークイベント
カスタマイズ可能ページ
- Project GFX
- ログインアカウントごとに独自のページを持てる
- おすすめ Extension など
- 将来は SNS 的機能も持たせる??
今年のテーマ
Community Development
- need more active members for the growing project
- Free Culture に多くの人を触れさせたい
Not only for Geek, for Everyone.
We love the web, period.
「自然言語処理と Ubiquity」by mar/micho さん
Ubiquity とは?
自然言語で Fx を操作できる interface
- Mozilla Labs で開発中の実験的アドオン
- 入力文をパーサで解析してキーワードを拾って、それを引数として渡して Javascript で実行する
自然言語で操作するって何がうれしい?
- いちいち操作を覚えなくていい
- 個別のページも覚えなくていい
「クラウド時代(笑)の Canvas プログラミング」by 上山 智士(CSIS)さん
Canvas とは
でも実は Canvas は 2D エンジン
- 「なせばなる!」ってことで 3D 描いてみた
- パフォーマンスはやや苦しいが一応動く
- しかしパース処理などでちょっとおかしい (訂正できなくはないが計算量が膨大に)
- ちゃんとした 3D エンジン欲しいね
Lightning Talks
もう内容の要約とかはなしの方向で。
「UxUを使った自動テストで安心アドオン開発」by Piro さん
Fx 拡張を書くんであれば使い勝手はよさそうだったけど、今んとこ用なしかな (^^;)。
「Mozilla Developer Center Update」by pottapo さん
どこの世界でも翻訳は大変なのねって、印象はそれにつきまする。
「オープンソースを楽しむ 10 の方法」by dynamis
けっこう面白かったのですがゲラゲラ笑っていたらメモを取ってない(^^;) まあありがちではあるけどユーザからどんどん作り手に回っていくと面白いよって話だったかと。
「OpenOffice.orgにもある便利な拡張機能(アドオン)」by 鎌滝雅久(OpenOffice.org日本ユーザー会)さん
内容はともかく「UNESCO が ODF の推進を決めている」とかは企画とか営業に対して使える話だなぁ。<生臭くてすみません
対談:hyoshiok さん vs Mozilla Japan 瀧田さん
現在のネット人口 世界:14億700万人 / 日本:8811万人*2
JUNET立ち上げのころ、まだ電電公社は公衆回線にモデムからデータを流すのはダメだと主張*3
そこであくまでも学術研究、実証実験ということで主張
アングラを回避し、なおかつ押し切る行動力が重要!
Netscape がソースを Open にすると決まったとき Press がでるまで社員も知らなくて聞いてビックリ! でも盛り上がった!
Mozilla が Gecko にスイッチして開発が難航して何年も対外的には進捗がなかったときには「Netscape のオープンソース化は結局失敗した」「Mozilla はもう終わりだ」などと外野がうるさかったが、一度オープンプロジェクトになってある程度の規模になってしまえば、プロジェクトはなかなか死なないものだ。それが今の Fx の隆盛につながっている
Mozilla Project には (Mozilla Foundation の CEO という存在はいるが) RMS や Linus のような求心力のある「独裁者」がいない。なぜそれでうまくプロジェクトが回っているのだろう? よいプラクティスになるのでは?
OSS の開発志望者はいる。ただ、どうしても日本の若い人はシャイ。論戦の戦わせ方が分からない。
「ブラウザ」というものはこれから残りつづけるのか? もっとユーザの見えない形に変わっていくのではないか?
懇親会などなど
その後懇親会に移動〜。
いろんな人といろんな話ができて面白かったです。
酔っ払ったので大半忘れてしまったのが残念。
つか初対面なのにいきなりオールでカラオケごいっしょさせてもらってありがとうございます (^^;)。そのおかげで熱が出てぶっ倒れましたが (^^;;)。
全体を通しての感想としては、Fx の一ユーザとしてでも十分に楽しめました。むろん、Fx 拡張を書いたり、Web コンテンツ屋さんならもっと楽しめるでしょうが、次回もまた参加したいと思わせるイベントでした。
それよりなにより、まだ Firefox 1.0 が出る 3 年も前から Mozilla プロジェクトを応援しつづけ、このような素晴らしいイベントを 10 年に渡り続けてきた、もじら組の皆さんに respect を送りつつ、本エントリは終わらせていただきます。