LibreOfficeのハイブリッドPDF機能とSlideShareを組み合わせると便利
LibreOffice Advent Calendar 201518日目。今日も小ネタです。
LibreOfficeのPDFエクスポート機能には「ハイブリッドPDF」という機能があります。 ファイル ▶︎ PDFとしてエクスポート、の「全般」タブにある「ハイブリットPDF(ODFファイルを埋めこむ)」というチェックボックスです。
PDFにはその仕様上、お好きなデータを埋め込むことができるんですが(雑な説明です)、その機能を利用して、編集元のODFファイルをPDFの中に埋め込むことによって、「PDFビューアーで開いた場合にはPDFとして、LibreOfficeで開いたときには編集可能な文書として」扱えるというものです。この機能は結構昔から存在しているので、便利に使っている人も多いでしょう。
ところで、どこかで発表したスライドを公開するのに、SlideShareやSpeakerDeckといったサイトを利用している人も多いと思います。 私は昔アカウントを作ったという消極的な理由でSlideShareを使っていますが(あと、SpeakerDeckは検索がほぼ使い物にならないのが気に入らない)、SlideShareはODFファイルでのアップロードも受け付けてはいるんですが、フォントが足りてないのか何なのか、レンダリングがぶっ壊れて悲しくなるんですよね。 なので、アップロードはPDFで行うことが多いです。これならレイアウトも綺麗に(意図した通りに)でます。フォント埋め込みもバッチリです。 アニメーションやスライド切り替えの効果は落ちてしまうのですが、普段からあまり使っていませんし、アニメーションは最初からスライド切り替えでパラパラ漫画で実現することが多いので、これもあんまり困っていません。
さておき。 アップロードする時のPDFを、前述のハイブリッドPDFにしておくと、SlideShareの「スライドのダウンロード」機能で取ってこれるスライドもハイブリッドPDFになる、ということはご存知でしたか*1?
例えば、先日開催されたUbuntu 15.10リリース記念 オフラインミーティング 15.12の私の発表資料。
ここに行って、ダウンロードボタンをぽちと押して:
ダウンロードすると*2 PDFが落ちてきます。
これをダブルクリックで開くと当然PDFとして開くわけですが、LibreOfficeから、ファイル▶︎開く、で開くと、ちゃんとImpressのドキュメントとして開けます。
わかりにくいですがファイル名に注目。PDF文書なのにImpressでオープンされています。
なお埋め込みPDFじゃないPDFもLibreOfficeで開くことができますが、インポート扱いになってしまい画像が乱れたりなんだりするので、こうやってそのままさっと編集できるのは嬉しいですね。
私の場合、スライドはクリエイティブ コモンズ 表示-継承 (CC BY-SA) で公開していますので、同じCC BY-SAライセンスのスライドであれば、スライドの出展を明らかにしてくだされば、適当にダウンロードしていただいてスライドを改変再利用いただけます。是非是非、使ってみてください。
またCCのような改変再配布を許すライセンスを明記してSlideShareを使う場合、埋め込みPDFを使うというのは割と良い手だと思います。ちょっとサイズが膨らむという欠点はありますけれども。
明日はrakugouさんですね。宜しくお願いします!