おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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Go To DMC!

1秒間にレ○プ10回発言とは関係ありません。
"Debian Meeting" with Coffee にいってきました。
びぎねっとさんの「香り高いコーヒー」を飲みながらまったりと Debian トークをする昼下がり (いや、夕方からだけど)。
さて真相はいかに!


まずは謝辞から。
発起人および幹事の Debien.JP の皆々様、あーんど、なんといっても会場提供&おいしいコーヒーを提供いただいた、びぎねっとの宮原さんには心より感謝感謝です!


えーと、で、本題なんですが。
Debian 勉強会は敷居が高い*1から気軽なおしゃべりする会にしない?」
っていう感じのほのぼのとしたミーティングを想像して行ったら、

Debian 虎の穴

って感じでした (^^;)

道に迷って、というかビルの入り方がわかんなくてちょいと遅刻したら、やまねさんがすでになにやら喋っておった。
localization のサイトは jp.debian.org の下じゃなくて本家の下に一元管理されてるとか、planet.debian.org はむちゃくちゃ面白いから RSS フィードしろとか、Lintian で誰がどんだけバク持ってるかモロバレだから面白いよとか、reportbug-ng ってツール使うと GUI でバグレポできて嬉しいから*2みんなでバグ潰ししよーぜとかそんな話。


お次は Takuya Yamada さんの「広域分散ミラーサイトの運用」ってプレゼンだったのだけど、ひじょーに辛辣な言い方をすると、なぜこの場でこの内容のプレゼンをしようと思ったのだか、よく分からなかった。
要は権利関係に問題がない創作系の?なにかを配布する広域分散ミラーサイトを運用するって話なんだけど、技術の話と運用の話が未整理で、やたら伏せ字多いし (プレゼン資料で伏せ字にするならともかく、同じ場にいる人にぐらい分かるプレゼンしようよ……)、そもそも OS が NetBSD だし。最後に Debian Gnu/Linux に migrate するには、って話がちょっと出てたけど、あそこでやるプレゼンだとしたら、そーゆー話こそを前面に持ってくるべきだったんじゃないかと。プレゼン資料半分ぐらいに刈り込んでさ、Linux migration の話とか一般的なミラーホスティングをやってる人、もっとレベルを下げて自宅サーバでリモート運用とかやってる人、そういう人とノウハウ交換するとか、そういうフリーディスカションを中心にした方が面白かったと思うんだけどな。

でも「今は技術の仕事じゃないことをやってるから、趣味で技術を磨いておきたいので、手弁当で苦労しながらやってる」ってマインドはいいと思ったし、あとびぎねっと宮原さんの「今話された多くの問題は仮想化で解決できる。仮想化でサーバ立てちゃえば、そこでのパフォーマンスロスより光の帯域の方がボトルネックになる」や、その他多数の「NIC なんてこわれるのが普通なんだから冗長化するのは当然」みたいな、オイラの知らない世界のツッコミが聞けたのは面白かったな。
そういう意味では Yamada さんのプレゼンにももちろん意味はあったし、ああいう場で手を挙げるのはまあ勇気がいると思うので、その点は評価しないとね。


さて終わって、次は……と思ってたら、不意にやまねさんに手招きされた。
え? 俺に喋れって? いやいや、だから何にもネタ仕込んでないし。ひどいよ急に振るなんて (^^;)

まあしょうがないってんで、VirtualBox に仕込んでおいた Debian Lenny の環境で CUPS 1.4 の Web 画面見せて、「次回からこんなんなるよ〜」っての見せたけど、しまった! PickOne だけじゃなくて Free Text が入力可能になるとかいえばよかった。まあいいか。

あと Common Printing Dialog の話をちょこっと。
このブログにも書いたサンプル実装の画面を見せて、「仕様も書かれているし *3、テスト実装も GSoC のおかげでなんとか終わったけど、先に進めるヒューマンリソースがない」って話をしたら、岩松さんから「それって Gnome とか KDE のコミュニティとしてちゃんと Accept されてるの? されてるとしたら進まないなんてことはないと思うんだけど」とかそういうツッコミがあって、実のところ彼らの開発プロセスというのをよく知らないオイラは OpenPrinting の SC での報告 *4 でそういうのを受けたってことしか知らないので、「勉強してきます」としか言えなかった。だせぇオレ。

あと PDF Print Path の話をしたら「Adobe の CMAP の問題についてはどう考えられてるのか」ってツッコミがやまねさんからあって、「いや実は、OpenPrinting Japan の席上で雑談的に登ることはあっても、私の前提知識が欠けてるので何が問題か理解できてない。やまねさんの問題意識を私に伝えてくれれば、私から OPJ の議題に挙げて、OPJ の議事録に残すことができるので、インプットお願い」とこれまた逃げてしまった。ホントに物を知らないなー。

でも、ホントにお願いしますね。>やまねさん


その後 Debian 勉強会のネタだしっぽいことを。
いやあ濃い濃い。

「なんか困ってることない?」「いや、最近 Atom のノート買ったんですけどインストールがうまく行かなくて……」「ああそれ、Lenny だと対応してるよ。ML でちょっと前に盛り上がってた」「じゃあ次回までにインストールしてインストール過程を報告すると」「それだ!」「他には?」「私は組み込みやるんですけどインストレーションってみなさんどうやってます?とか」「つまりそれは組み込み用のインストーラが欲しいとかってこと?」「まぁあればいいなぁと」「じゃあ作るってことね!」「え、え?」「では組み込み用インストーラの作成、と。それから?」「ここにいる人で普段他のディストリ使ってる人いる?」ぱらぱらと挙手。「あなたは?」「SUSE です」「SUSE のなにがいいの?」「YaST です」「じゃあ DebianYaST が載れば使いますか?」「そうですね」「じゃあ YaST on Debian の作成ね。次は?」「Solaris」「何がいいの?」「ZFS」ここで会場内笑う。*5「じゃ、フルスクラッチで openZFS を書けばいいんだよ」「それだ!」「じゃあそれで」「いやいやいやいや、それは難しいよ」「難しいってことはできるってことね。じゃあ決まり」
とかそんな感じ。
オイラはこういう雰囲気嫌いではないというかむしろ好きだけど、「Debian って普通に初心者でも使えますかね?」って質問をしてたお兄ちゃんは目を白黒させてたよ (笑)。
この雰囲気だと女性2割達成は非常に難しい気がしますがどうか。


ということで会場を出たのは22時半。
お酒一滴も飲まずにひたすら濃い話をするというなんだか温泉でも沸きそうな熱いイベントでした。

皆様お疲れ様でした (^^)

*1:私自身はあんまりそうは思ってなくて、ただ行くチャンスに予定があって逸しただけです ^^;

*2:でもコイツ sid のパッケージなんだよな ^^;。バグレポ以前に敷居高くね?

*3:いい忘れたんだけど Ubuntu の BluePrint にも上がってます

*4:会社行かないと URL 分からないや。あとで張ります

*5:ここ読んでる人には説明の必要がないだろうけど、ZFS というのは Solarisファイルシステムで、ファイルシステムの話は詳しくないけどとってもエレガントらしくて、Linus も欲しくて欲しくて (Linux に入れたくて) しょうがないらしいんだけど Sun がライセンス的にオープンにしてなくて、そいで「俺は Sun のいう Open って言葉は信用しねぇよ」とか dis ってるとか、そんな話を聞いたなぁ。