OpenSolaris勉強会 2011年1月度&新年会
なんだかんだで久しぶりに参加できました。
ぶっちゃけ宅鯖がOracle Solaris 11 Expressで稼動してるってだけだし(機会を見てOpenIndianaに移行するかも)、Solaris好き好きってわけではないのですが、だってSolarisな人って面白い人多いんだもん。
そんなわけでとても楽しみにしている勉強会の一つです。
今回のお題は2.5個 (?)。
秋山さん「耐故障性状態可視化ツールの試作」
これについては
かざぐるま2.0すげー!
とだけ……じゃ、アレか。
資料が秋山さんのページに上がっているので、それを見ていただくのが一番良いのですが、
- フィジカルコンピューティングの集まりで Arduino を貰った
- 応用例として、ネットワークトラフィックによって風車の回転数が変わるというのがあった
- 非常に素晴らしいけど、
- Single Point of Failure
- Mission Critical 用途には不向き*1。
- そして、p.17 のネットワーク構成図でどよめきが走る。
- さらに、デモ用の環境に ZONE、Crossbow、VRRP という組み合わせで Solaris の優位性を主張!
- でも、Arduino のプログラミングは Solaris だとできないのよね (^^;)
ということで、運用系とかよくわかんないぼくでも、単純に面白かったです。
ネットワークケーブルを抜くとフェイルオーバーして違うかざぐるまがぐるぐる回るのは、なんだか無駄にすげー、と思った!
瀧さん「OpenSolaris 始まった話」
基本的には OpenSolaris 静岡合宿昼の部でのプレゼンを現状ベースで update したものになります。
瀧さんの次の二つのブログエントリが参考になるのではないでしょうか。
上記の内容以外に、ZFS とかのアップデート内容についてイロイロ説明があったけどあとで調べればいいやと思って忘れてしまった。ごめんなさい。
私としては、OS にさまざまな要因で選ぶことができる選択肢があることは善……というか、世界を面白くすることだと思うし、OS の供給、サポートおよび、それに最適化したハードウェアの提供でビジネスを行う企業体と、その機能をオープンに開発したい、使いたい、という自由が保証されることはとてもよいことだと思います。
もし、Oracle が O/N の公開をやめるという噂が残念ながら本当なのであれば、Oracle Solaris とその他のオープン系 Solaris O/N (Illumos など) は外部仕様だけ見て必死でポーティングしていくというかなり辛い作業がまっているので、それほど未来はバラ色ではない気がしますが、それでも「オープンであろうとすること」に労力なり資本を割いてもいいという人や会社があるなら、まだまだ希望はあるのではないでしょうか。
瀧さん「(日本) OpenSolaris ユーザーグループ独自 Contrib リポジトリ構想」
タイトルはこんなだったかすでにわかりません (^^;)
時間的に途中で話は終わってしまったのですが、
- 旧 Sun の Contrib リポジトリと、その前段階の Source Juicer は、なくなったりメンテ止まってたりといろいろと*2
- 一方で OpenIndiana の方では Contrib を作ろうという動きはあるらしい
- だったらまずは身近なところから、日本の OpenSolaris コミュニティとして、Contrib の IPS リポジトリを立ててしまったらよいのでは
- SPEC ファイルについては SourceForge.jp で管理しよう
- 日本でしかニーズがないような2chブラウザとかフォントとかのパッケージングはどしどしここでやればいいんじゃないかな?
- Oracle Solaris / OpenIndiana 両方を一本の IPS サーバでやるのはアレなので、OpenIndiana 側にも嬉しい Contrib は SPEC を交換し合えばいいんじゃない?
ってな話だったと思う。間違ってたら指摘歓迎。
ぼくとしては面白いんじゃないかと思って割と積極的に賛成してしまったんですが、SourceForge のプロジェクト名その他に jposug の名前を使うことについて、OpenSolaris ユーザーグループとして議論が十分だったかという話題が ML で出て、そりゃーそだな、と、軽率に乗ってしまったことにちょっと反省しました。
でもまあ、オープンプロジェクトだし、嫌だって声が出たら辞めるなり看板掛け替えるなりすればいいんじゃないかと思うんだけど、だめなんかな。
あとこれは勉強会の場では話題に出さなかったのだけど、OracleさんはSolaris 11以降のデスクトップについてどう考えているのかなぁってのがちょっと分からないのです。デスクトップOSとして進化させようというつもりはあるんだろうか。Oracleさんが今扱っているハードウェアだけから見ると、とてもデスクトップ用途を考えているとは思いにくくてとても不安。
あ、でも Sun Ray は継続するみたいだから、今日明日なくなるってことはないのかな。
でもまぁ、リスクヘッジとしてユーザーがどうにかできるように、独自の Contrib を持っておくというのはいいことだとは思うのです。
懇親会(新年会)
もう昔のことなのであんまり覚えていないけど、
「Solaris って Qt のポートってあるんですか?」
「それ自体のパッケージはないと思うけど……」
「いやこないだ、Calibre っていう電子ブック管理ソフトを Solaris で使えないかなと思ったら、PyQt がないって怒られたんで、そもそも Qt って動くんかいなと」
「あれ、でも VirtualBox って Qt 使ってなかったっけ?」
「そうです、VirtualBox は Qt ですよ」
「えっ、そうなんですか? でも Qt ってパッケージにないですよね」
「だから VirtualBox のパッケージ自体に抱いてるとか、強引なことをしてたはず」
「えーっ」
「pkg コマンドで IPS リポジトリも含めてどのファイルがどのパッケージに入ってるか検索できるから、それで探せばいいよ」
「なるほど!」
なんて会話をした記憶がある。
あと二軒目に行ったお店がなんか記憶があるなぁと思ったら、神宮前の Sun でやったナイトセミナーの後の飲み会だった。
それと、ついったのタイムラインで「勉強会いいなー」とうかつにつぶやくと大変なことになるということを学びました (^^;)
結局一部はオールナイトモードに突入したとか! おつかれさまです。
いやいやしかし楽しかった。また次回もよろしくお願いします〜。