おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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NVDAワールド2015東京に参加してきました。

ブログお引っ越し記念に、久しぶりの新着記事。

昨日は、オープンソースの画面読み上げソフト(スクリーンリーダー)NVDAのイベント「NVDAワールド2015 東京」に行ってきました。

私は「特別講演」という枠で「LibreOffice〜自由なオフィス統合環境とそのアクセシビリティ事情〜」という内容を話してきました。発表資料をおいておきます。

NVDA日本語チームの西本さんからお声がけいただいたときは、そういうトランスコミュニティの試みはすごく意義があると思うけれど、私アクセシビリティ事情詳しくないですよ、ということをお伝えしたら、いや同じオープンソースとして、LibreOfficeというコミュニティがどういう風に活動しているのかを紹介して貰いたい、ということで、そういうことなら、ということでお引き受けしました。

とはいえ、LibreOfficeアクセシビリティの現状についてまったく(私が)知らないのもどうかなと思ったので、超大急ぎで調べたのですが、そもそも手元に自由にいじれるWindowsがなくて、NVDAをインストールすることすらできず。 やはり付け焼刃はいけませんね、「アクセシビリティの現状、という割にLibreOffice+NVDAで実際何がどこまでできるのかの内容がない」とTwitterでお叱りを受けてしまいました。はい、おっしゃる通りです。すみません。

でもそこの点は、西本さんがしっかりデモで補ってくださって、Writerでしっかり文書中の表読み上げとかできるということを教えていただきました。すごいすごい。ちゃんと動いてるんだなー(当たり前の感想)。 CalcやImpress(とくにPresenter Console)の動作も確認してみたいですね。

コミュニティについてのお話は自分で言うのも気恥ずかしいですが好評だったと思います(まあ、面と向かって、あんたの話は面白くなかったという人はあまりいませんが)。 「話を聞いてみて、LibreOffice使ってみようと思った」という声も、(嬉しがらせかもしれませんが)「今日はこの話が聞けるということでわざわざ来た」という方もいらっしゃって、すごく嬉しかったです。

他の発表もすごく興味深かったです。GmailGoogle Docsがあれだけアクセシブルであるということは驚きましたし(リッチなアプリだからアクセシブルにできない、という声には、お前のアプリはGmailGoogle Docsよりもリッチなのか、と言えるのかもしれませんね、Webアプリはよくわからないですが)、こういう言い方は失礼なのかもしれませんが、支援技術を利用しつつコンピューターを生業になされていらっしゃる方の使い熟し術、工夫の数々もびっくりしました。

NVDAのコミュニティというのは普通のオープンソースコミュニティとは少し毛色を異にしているところがありますが、懇親会にもご一緒させていただいてお酒をいただきながら少しくだけた話をして、すごくいろいろ得るものがありました。 白杖を持って歩く方をガイドして歩くというのは初めての経験でしたけど、すごくドキドキしました。ガイドされてる方はもっとドキドキしましたよね。普段とは異なる経験をいろいろして、あるいは経験談をいろいろ聞いて、なるほどなー、とばかり言ってた記憶があります(飲み過ぎて覚えていない)。

西本さん、NVDA日本語チームのみなさん、貴重な機会をいただきありがとうございました。 会場で、あるいは中継でお話聞いてくださった方、LibreOfficeに関心を持っていただけたら嬉しいです。 また一緒に何かできるといいですね!