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おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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開催側から見たLibreOffice Kaigi 2016.12(後編)

そんなわけで後編。前編はこちら。今度は発表周り。

当日の雰囲気はこんな感じ。会場おしゃれでしょ。撮影は多分わたくしの携帯

Franklinを呼んだ話

前回は基調講演者に吉田浩平さんを呼んだので、今回はどうするか。うーん。みたいな雰囲気になったときに、これまた安部さんが「台湾から人を呼ぶのはどう?」と。

台湾は現在、政府の共通文書形式としてODFを採用しようという活動をしています。この点でもLibreOffice Kaigiにはふさわしい。それに限らず台湾はオープンソース系の活動が盛んでもあるし、日本と同じ、漢字を使い縦書きもありルビも使う。できればつながりを密にして、一緒になにかやっていきたいと思っていたのはそうです。

で、台湾からまず人を呼ぶとしたら、LibreOffice Conferenceで仲良くなったFranklin Wengがまず上がります。弁も立つし外交的だし活動的なので、多分日本から招聘したら喜んできてくれる。とは。思いました。

けど、ひとつ引っかかったのは、彼は日本語はまったくわからないんですよね。台湾には日本語を勉強している人もいて、昨年のopenSUSE.Asia Summitに行ったとき、ときどきすごい流暢な日本語で話しかけられてびっくりする経験をしたのですが、彼はそうではない。

えー。彼なら適任だけど通訳どうしよう。私は実力的に無理だし頼めそうなあてはないしお金はないし、みたいなことを言ったら、「いや別に英語で大丈夫じゃないですか?」と。うーん。大丈夫かな。どうなのかな。大丈夫じゃなかったらせっかく来てもらうのに悪いよな、とか色々考えたのですが、

  • 彼の話は絶対に面白いので、多少無理をしても呼ぶ価値も聞いてもらう価値もある
  • とにかく一度繋がっておけば、台湾と色々交流するチャンスも生まれるのでは
  • 仕事でやってるわけでもないし、自分たちが話聞いてみたい! と思うゲストを呼べばいい

などと考えて、では呼びましょう!ということになりました。

という話をFranklinにFacebookチャットでしたら、すごい感激してもらって。あーやっぱり声かけてよかったなと。

発表するFranklin。撮影近藤さん

早々にスライドももらったので、翻訳する余裕もできました。予告編を作ったりもしました。

招聘の旅費とか

(2016.12.23 20:26追記)

一個書き漏れていましたが、今回、旅費はThe Document Foundationのマーケティング予算から出していいよという許可をもらいました。ので、我々は一円も払っていません。ありがたいことです。

Franklin自身もTDFのメンバーなので、旅費精算は彼に直接お願いしてしまいました。ので、こちらがやったことは予算を使っていいですか、とお伺いを立てるメールのやり取りだけです。

ここらへんはシステム化していないので、手のぬくもりが感じられるメールのやり取りが必要になりますが、費用対効果をちゃんと説明すれば許可はおりるのでそんなに大変ではないです。

なお、実はLibreOffice日本語チームのようなNative Language Projectでも予算は確保されているはずなので、そちらの予算を使うこともできるはずです。手続きがよくわからないというのはあるのですが……。

スライドは英語? 日本語?

英語苦手な人(私もそんなに得意じゃないですけど……)のケアをどうする? というのも最後まで議論になったりしました。

実は、スライド日本語に翻訳したよ! と連絡したとき、それを投影するなら、日本語見ながらプレゼンする練習するけど、どう? とFranklinに言ってもらったのですが、私が断っちゃったのです。

わざわざ来てもらうのだったら話しやすいように話してもらうのが一番だなーと思ったのがひとつ、それから、個人的な体験としては、トークが英語のとき、スライドが日本語だと却って聞きにくいというのがひとつ。 二つの言語が脳内で処理できないんですよね。

で、日本語のほうを投影したほうがいいんじゃない? と直前にいわれて、いやそれは今更たのめませんよとちょっと不機嫌になってしまったり。 Franklinとの事前のやり取りは私が握ってたので、分かるわけないね。ごめんなさい。

日本語・英語を両方併記したら? という意見もあり、榎さんがわざわざ作ってくれたのですが、 これはちょっとスライドが読めなくなってしまい厳しいので、ボツにしました。

なので、翻訳を印刷したやつを配ればいいんじゃない、と思ったのですが、 なんだか評判がよくなくて。 どうやって配布するかめんどくさいとかいうのは分かるんですけど、積んでおいて欲しい人もっていってって言う分にはいいかなと思ったので、えいっとキンコーズで印刷して持って行きました。 そしたら、結局会場にいるみんなに配布してもらえました。

ただ、渡されたのはいいけど日本語が書いてるとは気づかなかった、とあとでいわれ少々がっかり。要らんかったのかなあ。

どうしたらいいもんなんですかね。技術カンファレンスなら、あるいはコミュニティが十分大きくてアクティブなそもそもインターナショナルなイベントなら、英語ぐらい頑張って聞きなよ、って言ってもいいかなって思うんですけど。

質疑応答難しい

会場にいた人、あるいはビデオ見た人は知ってると思ったけど、 質疑応答ぐらいは通訳とはいわないけど、まあ取り持ちぐらいはしようかなと思ってました。

そしたら最初の質問からしてどう言っていいのかさっぱりわからん。

台湾は今年政権交代があって総統が変わったけど、それによる影響は?

ごめん総統って英語でなんていうの? (今調べたら単にPresidentでいいみたい)ってところでアガッてしまい、 普通の英語も使えなくなってかなりヤバイ感じになりました。

結局会場みんなで、こうかな? ああかな? みたいに一緒に考えてくれたので、 結果オーライといえばいえるかなw

通常トーク時のケア

ちょっと失敗したなーと思ったのは、 Franklinの言葉をどう届けるかはいろいろ考えたし話し合いもしたのですが、 彼がイベントで話されている内容をわかってもらう手立てをぜんぜんできなかったことですね。

最低でもプログラムは英訳して渡せばよかったよ……。

本人は

「今日楽しかったよ、日本語は何言ってるのか全然わかんなかったけど、時々自分の名前だけが聞こえてくるのが」

とはいってたのですが、まあ、今日つまんなかったっていう人はいないよね。うーん。

公募トークとかパネルディスカッションとか

今回けっこう困ったのは30分のフルトークもライトニングトークも応募がほとんどなかったことです。

そんな中、妹尾 @senopen さんが手を挙げてくださったのはとてもありがたかったです。内容も充実で、まあ後からみて「こうしたらいいんじゃない?」みたいなのはあるのですが、それは最初に議論の種となるサーベイの結果があるからであって。懇親会でちょっとお話したところ「POSIX原理主義という理想を広めるために発表をしたかった」とおっしゃっていましたが、私自身がその理念理想に賛同するかはおいておいて、使える機会としてLibreOffice Kaigiを選んでくださったのはうれしいなーと思いました。

もうひとつチーム外から応募があった @nogajun さんの発表も妹尾さんのとかぶっていたのはこれは仕込みなし、本当に偶然。 タイトルだけ見たらあれ、被っちゃってるけどどうしましょう、って思ったりしましたが、内容を見ると妹尾さんのは相互運用、 @nogajun さんのはデザインとか使い方テクみたいな話で、同じ「スタイル」というテーマで視点が異なるので並ぶと却って面白いのでは、という意見で一致し、両方にお話お願いしましたが、本当にそういう分かれ方になってよかったです。

日本語チームの一員だからというわけではなくて安部さんに話していただけるのはとてもよくて、やっぱり日本在住の開発者は貴重ですからね。開発の話もっと聞きたいです。LibreOffice Conferenceだと聞けますけど、英語やっぱりしんどいし。

LTも身内ばかりになりそうだったので、同人誌「Linux User」の脱稿間際で忙しいことは重々承知で小江戸らぐ主宰の @hatochan を引っ張りこみました。おかげで内容も多様になって感謝感謝。

小笠原発表 "Make It Better Together: コミュニティを主体としたLibreOffice翻訳"

私のトークは、うーん枠余ってるなら翻訳のことでよければ話してもいいけど……みたいな消極的な態度でいたら、安部さんにぜひ、といわれて、安部さんにそういわれたら断れないので頑張りました。こちらスライド。

新規性がないネタではありますけど、グローバルプロジェクトとしてのLibreOfficeにおけるルールと、各言語翻訳プロジェクトの裁量になっている部分みたいな説明は一度やっておきたかったので。面白く思ってもらえたとしたら嬉しいな。

しかし、スライド作り始めたのが12/9(金)の会社の昼休み、夜の時点でまだ5枚しかできてなかったけどFranklinたちとご飯食べにいってしまい、帰宅してから頑張って作業したけど5時、あーつらい、15分だけと思って寝たら朝になっていて超絶焦りました。間に合わないかと思った……。

結局会場についてイベントが始まってからもスライド作っていて(登壇者の皆さんごめん!)、ギリギリ間に合ったー。やばかった。しかし練習を一回もしていない割には時間ちょうどでした。びっくり。

パネルディスカッション

こっちはもっと場当たり的でした。ほんとすみません……。

でも、思ったよりは盛り上がったんじゃないかとは思っています。パネリストの皆さんがやっぱり色々話題を持ってる人だったからというのはありますね。というか、それなのに司会がしゃしゃり出すぎてすみません。喋らないのも練習が必要ですね ><

パネリストの榎さんと大森さん。撮影はopenSUSEユーザ会武山さん

渡辺さんはビデオで参加。撮影近藤さん

少し時間を巻き戻してドタバタを。

前回miniconfのラウンドテープルはちょっと反省すべきところも色々あって、今回は違うことやらない? という話になり、パネルディスカッションがいいんじゃないかなーということになったのはいいけど、パネリスト候補として名前が上がる人の都合が色々とつかず困ったぞと、どんどん開催日が近づいて焦ります。

ダメ元でリモート参加で福岡の渡辺さんにお願いしたらいいんじゃない? と仮になったのが、直前12/7(水)のミーティング。裏でFacebookメッセージで打診して快諾いただきました。司会はやっぱり誰もいないので私がとりあえず持ちますということになり。お題を確定して後はオンラインでということに。

が、みんな何気に忙しくて打ち合わせも何もできずに当日。最初は各設問に対していのキーメッセージぐらい事前に集めてスライドに出そうかと思ったけど、どうせドタバタだしライブ感で勝負ということにしてナシに。

そして福岡とのつなぎ方を決めてなかったので、まずはリハやりましょうということで11時半ぐらいから*1。なんと、渡辺さんはヘッドセットの類をお持ちじゃなかったので、この日の朝に買いに行っていただいたのだそうです。ありがたや。

それからFacebookのチャットで:

「さて、接続方法は何がいいでしょう? Skypeとか?*2
Skypeってインストールの必要があるんでしたっけ。ビデオ会議やったことないのでわからないです」
「お、そうなんですね……じゃ、ハングアウトなら何もなしで行けるかも?」
「えーとどうやるんでしょう」
「(しまった最近ボイチャなんかしてないから忘れた……)えーとそもそもまずはGmailを起動するところからでしたっけ」「(振り返って)どなたかご存知ですー?」「うーんたしかそのはず」「ではお願いします」
(中略)
「ではこちらからコールしますねー」
「……」
「あれ、つながりません?」
「なんかポップアップが出て取れないです。こちらから呼んでみます」
「お願いします!」「お!かかってきました。もしもし?」 「もしもし。つながりましたねー」
「つながりました」
「……あっ。会場側に外部マイクとスピーカーがない!……このピンジャックつなぐといけるかな、もしもし?」
「……もしもし? 聞こえなくなりました」
「がーん。会場側のスピーカーへの線をつなぐとマイクが取れなくなる。どうしよ……まあいいや、PCのスピーカーにマイク当てて喋ってもらいます」
「了解ですー」

はっ。もう開場まで時間がない。事前打ち合わせしないと。

じゃー集まってください。うーん。最初に自己紹介して、お題について一巡一言ずつ喋っていただきます。お題なんでしたっけって? えーそれ今言いますかw これこれこうで……。
順番は場当たりで指定します。それを受けて一旦私がまとめて、適当に振るんで、それぞれ答えてください。
え? スライドがあったほうがいい? パネリストの名前とお題ぐらいは欲しい?
あ、じゃあそれは作ります。できたらFacebookチャットで共有します。
なにかご質問は? ない? じゃあ、あとでよろしくお願いします。

と、ホントにこんな感じでした。

逆にいえばこんな感じでもリモート参加ありパネルディスカッションってできるんだと思いましたが、健康に悪いので次回はもうちょっと準備したいと思いました。まる。

資料とかビデオとか

資料はイベントサイトに順次置いていきます。

動画も公開しています。

*1:前述の通り、私はこの時点で自分の発表のスライドできてなかったのでドキドキでした。

*2:それを決めるのはリハとかいうレベルではないだろうと思った方、私もそう思います。