おがさわらなるひこのオープンソースとかプログラミングとか印刷技術とか

おがさわらなるひこ @naru0ga が技術系で興味を持ったりなんだりしたことをたまーに書くブログです。最近はてなダイアリー放置しすぎて記事書くたびにはてな記法忘れるのではてなブログに移行しました。

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【個人的メモ】openSUSE + LibreOffice Virtual Conferenceで何を見るか(Day1: 10/15)

表題のイベントの開催が、10/15-17と、そろそろ迫ってきました。

events.opensuse.org

毎年秋にヨーロッパ圏で開催されているLibreOffice Conference:

libocon.org

が2020年はopenSUSEの年次カンファレンスopenSUSE Conferenceと共同開催で、openSUSEの本部があるドイツのニュルンベルク……だったはずなのですが、残念ながらCOVID-19の影響でバーチャルカンファレンスになったよというわけです。

いろいろあってそれぞれのコミュニティには顔と名前が一致する人も一方的にしかわからないけど発言気にしてみてる人もまあまあいるし、 リモートなので参加しやすいので、仕事に穴が開かない程度にできれば多くのトラックみたいなと思ってるわけです。時差つらいけど。

それで、これ気になるな、面白そうだなってプログラムをメモっておこうと思いまして。 そんな個人的なメモであっても誰かの何かの参考になるならと思って、記事にすることにしました。

書いてみたら結構長くなっちゃったので日付ごとに三分割。

10/15(木) 10/16(金) 10/17(土)

なお同イベントのプログラムはこのカレンダーを参照してくださいませ。

免責事項(?)

私の立ち位置はこんな感じです。「両プロジェクトにうっすら好意を持っている他人」だと思ってください。

  • LibreOffice
    • プロジェクト発足から少し経ってから翻訳を手伝ったりして、あんまりリードしてない翻訳チームのリードだったりもしました
    • イベントを手伝ったりコミュニティを代表するような形で登壇するようなこともしてました
    • が、今現在あまりにも何もしてない(できない)自分にいやになったのが主な理由でまるっと辞めました。積極的にかかわるのも苦痛になってしまったので今は外から見ることもあまりしてません
    • まだThe Document Foundationのメンバーではありますが、次の更新は多分しないと思います
    • 言ってしまえば、もともとプロダクトとしてのLibreOfficeに限らずオフィスソフト自体にそんなに愛はないです
    • ただ、LibreOfficeが目指す世界は私の理想と近いところがありますし、LibreOfficeがある世界の方が私には望ましいです
    • 職業的ソフト屋としてはLibO/ODFを部品的に使うほうにむしろ関心が高いです
    • 開発に挑戦してみたい気持ちは継続して一応持ってます。今年は初めての「意味がある」コミットもしたしね
    • LibreOffice Conferenceは2012年のベルリンに参加したのが初めで、5回(あと現地に行ったけど参加できなかったのが1回)ほど参加してます。うち登壇は4回だっけか……
    • なので顔と名前が一致する人たちもそこそこいて、その人たちの活動を応援したいなあとは思ってます
  • openSUSE
    • 実はちゃんと使ったことは一度もないです、ごめんなさい
    • OSSにかかわるようになった最初期のころ(2008年~2009年ぐらい?)、openSUSEの週刊ニュースレターの翻訳手伝ったりしてました。たぶんこれが私の印刷系以外の初めてのOSSコントリビュートかな
    • 私自身はUbuntuユーザーだけど日本のopenSUSEユーザーな皆様も知り合いにはそこそこいますし、まあ仲良くしてもらっていると思っていいのかな
    • openSUSE.Asia summitというイベントがあって、理由はよくわからないけどグローバルチームの立ち上げメンバーだったりしました。東京開催のときにはお手伝いしたりもしましたよ
    • ついでにいうと私はUbuntuも単なるデスクトップOSとしてしかほぼ使ってないので、Linux自体まったく詳しくないです

そんな中途半端な立ち位置な私によるこの記事は個人的なメモであり、何か役に立つ情報を皆様に提供しようとするものではありません*1

「コミュニティの中の人」によるおススメを知りたければ、ぜひこのイベントへの参加をご検討ください。きっと面白いと思います!

libojapan.connpass.com

では次から私が見るであろう、見たいなあ、ってプログラムをダラダラと書いていきます。LibreOfficeなトラックには [LibOCon]openSUSE Conferenceなトラックには [oSC] というタグをつけます。時間は日本時間。

19:00-19:15 [LibOCon] Opening Session

events.opensuse.org

まあオープニングですので。参加しやすい時間なのでお付き合いしましょう。15分ですし。

19:30-20:00 [LibOCon] Keynote from Collabora's Michael Meeks

events.opensuse.org

LibreOfficeのサポートベンダーとして最大勢力であるCollabora Productivity(以下単にCollabora)を率いるMicheal Meeksによるキーノート。 スポンサーキーノートとはいえLibOの多くのコミットはCollaboraによるものですし彼の話は純粋に面白いので*2 これは普通に聞きたいです。

20:00-20:30 [LibOCon] State of CJK issues of LibreOffice, 2020 edition

events.opensuse.org

榎さんの、毎度おなじみ、LibreOfficeのCJK問題についていろいろ説明するよって内容。これもLibOConの定番になりましたねえ。継続は力なり。すばらしい。

CJKの問題に興味がある人はQ&Aタイムで重ねて補足したりなんだりするチャンスですが、私はそういうのもうしんどいので隅っこでおとなしく聞いてますw

20:30-21:00 [oSC]Podman on Kubernetes Cluster Production Grade

events.opensuse.org

裏番組の「高等教育用のLinuxディストロってどうなん需要あるん?」みたいな話もプチ気になりつつもお仕事的はこっち。

21:30-22:00 [LibOCon] Introduction of Libre Office and ODF in Aizuwakamatsu City

events.opensuse.org

会津若松市の目黒さんによる会津若松市OOo/LibO導入についてのプレゼン。 この話を世界でちゃんと発信できるというのはむちゃくちゃ有意義だと思うのです。 日本の事例は過去に私とか榎さんが小出しに紹介したことはあっても、 1セッション割かれるのはほぼ初めてなので*3

内容は、正直な話、私にとって新しい話が出てくるとはそんなに思ってないんですが、質疑応答でみんながどんなことを聞いてくるのか気になるので、これは聞かなきゃですかね。 当然日本からの参加者いっぱいいるだろうしSNSとかで共有される気もしますけど、そこはほら、ライブ感ってのは大事なので。 裏番組のAsh氏のLOOLのサイドバーの実装の話も面白そうなんだけどね……。

22:00-22:30 [oSC] Monitoring and managing Containers using Open Source tools

events.opensuse.org

これもお仕事的に。正直明るくない分野なのでぼーっと聞くだけになりそうではあるけど。って、ビデオついてるからこれ見ればいいのか……?w

裏番組の「Open Source Project Governance and Management Practices」ってのも少し気になったけど登壇者情報がカラだとか内容が一般的過ぎて具体性が全然ないとか微妙なので、まあこっちかなと。

22:30-22:45 [LibOCon] Bringing the Notebookbar to Online

events.opensuse.org

単純にLOOLのUI関係の実装は聞いてて知的好奇心をくすぐられるので……。

23:00-23:30 [LibOCon] Implementing Vulkan-capable drawing using the Skia library

events.opensuse.org

LibOのプラットフォーム共通ウィジェット描画ライブラリVCL(Visual Class Library)を新しいプラットフォームSkia/Vulkanで実装したよという話。 これはLibOの実装的にはかなり大きなトピックなんだけど私あんまり把握できてないので*4、まあ、聞いておきますかと。

これがState of the Project の裏番かーそうですかー。まあ、こっちは後でビデオで追いかければいいか……。

23:30-24:00 [oSC] Keynote from SUSE's Markus Noga

events.opensuse.org

SUSEによるスポンサーKeynote。 すごい聞きたいわけじゃないけど(失礼)、スポンサー様のセッションのPVは回した方がいいのかなって。ただ、休憩タイムに充てちゃう可能性は多分にあります。

24:00-24:30 [LibOCon] ODF state of the union - ODF 1.3 ante portas 15:00

events.opensuse.org

ODF標準化についてのあれこれ(だと思われる)。 ODF 1.3は2020年末にOASISの委員会標準になって、今年ISO化を目指すって話だったと思うけどCOVID-19の影響はあるんでしょうか(知らない)。

24:30-25:00 [LibOCon] Making Online trivial to setup 15:50 UTC

events.opensuse.org

小規模環境におけるLOOLっつかCollabora Onlineのインストールを超簡単にしたよ、その技術解説するよって内容ですね。そろそろおねむの時間だけど、これは聞きたいなあ……がんばろう。

お仕事に影響がない範囲だとこの程度かなあ。この日はそれ以外にここら辺が気になるけど、さすがに参加できないです。

  • Evaluation of new tooling and web applications for LibreOffice contributors 17:00 UTC = 26:00 JST
    • LibOの貢献者向けWebインフラについてのディスカッション。 コミュニティメンバーとして活動してた、例えば去年なら仕事休んででも参加してたと思うけど、 今は自分のわがままで(特にローカルの)コミュニティと距離を置いているので、参加しても意味がある意見を言えないというのはあります。
  • LibreOffice oss-fuzz, crashtesting, coverity 17:30 UTC = 26:30 JST
    • この話去年のカンファレンスでもあって、本業的にも面白かったのでむっちゃ聞きたい! けど、次の日使い物にならなくなりそうだしなあ……ビデオで追いかけるかなあ……
  • The ODF TC GitHub 18:00 UTC = 27:00 JST
    • ODFの標準化関係のツールについて。Svanteの話面白いですしね。しかしさすがに……むむむ

……初日だけなのにクソ長いエントリになっちゃったのでいったん切って次行きます。

*1:それをなんでブログに書くかというとまあ矮小な自己顕示欲です。

*2:英語クッソ早いけど……。

*3:厳密にはJA福岡市の内容を榎さんが紹介したことがありましたが、やはり移行を実施した本人からの発表でないと伝わりにくいというのはあった気がします。

*4:ぶっちゃけ、SkiaとVulkanの関係性もいまいちよくわかってないです。